更新日: 2024.05.23 年収

【安すぎる給料で生活苦】薄給のまま生活するとおこりうる“リスク”とは?

【安すぎる給料で生活苦】薄給のまま生活するとおこりうる“リスク”とは?
「給料がなかなか上がらない」「安月給で生活がギリギリ」など、給料に関する悩みを持つ方もいるでしょう。
 
薄給から抜け出せずにいると、将来が不安になることもあります。将来、結婚したり子どもができたりすることも考えると、薄給に甘んじているわけにはいきません。
 
そこで今回は、薄給の基準や将来のリスクについて調べてみました。薄給から抜け出す方法についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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平均年収から見る「薄給」の基準とは?

「薄給」といっても、明確な定義があるわけではなく、人によって基準は異なります。一般的には、年収300万円以下を薄給と呼ぶことが多いようです。
 
年収300万円を単純に12ヶ月で割ると、月給は25万円です。ここから所得税・住民税・社会保険料が天引きされるので、実際の手取り額は20万円ほどになります。
 
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は457万6000円とのことです。男女別に見ると、男性は563万3000円、女性は313万7000円です。
 
薄給の基準は人によって異なるため一概にはいえませんが、自身の年収が300万円以下で薄給だと感じている場合は、平均年収を目指してみるとよいでしょう。
 

薄給のまま生活することのリスクとは

薄給のまま生活することの大きなリスクは、十分な貯蓄ができないことです。
 
生活レベルは人によって異なりますが、毎月の給料から家賃・水道光熱費・通信費・生活費などを支払う必要があります。食費も大きな出費になりますし、車を所有している方は維持費が発生します。
 
冠婚葬祭、家電の故障、さまざまなライフイベントで、急な出費が発生することもあり、貯蓄に回すお金がないと感じる方も少なくないでしょう。
 
ギリギリの生活を続けていると、定年後も働かないと生活できなくなるおそれがあります。
 
定年後に年金生活をすることを考えている方もいるかもしれませんが、厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、一般のサラリーマンがもらえる年金の平均月額は14万4982円とのことです。
 
薄給のままギリギリの生活をしている場合、定年後の年金収入では生活費が足りなくなり、不足分を補うために仕事を続けなければならなくなるケースも珍しくありません。
 
現在の生活を少しでも楽にしたり、結婚や出産などのライフイベントに備えたりするだけでなく、老後資金をつくるためにも、薄給から抜け出せるよう何らかの対策が必要であるといえるでしょう。
 

薄給から抜け出す方法

薄給から抜け出す方法として、大きく以下の3つを検討できるかもしれません。
 

・現職で収入アップを目指す

現職で積極的に昇進・昇給を目指してみましょう。会社が定めている昇給のルールを確認して、目標を持って仕事に取り組みます。役職に就くことで、手当が発生して薄給から抜け出せるかもしれません。
 

・副業にチャレンジしてみる

会社が禁止していない場合に限り、副業を検討できるかもしれません。自身のスキルや好きなことを生かすことで、収入を増やせます。サラリーマンでもできる副業には、クラウドソーシング・投資・代行業などが挙げられます。
 

・転職も視野に入れてみる

現職で昇進・昇給が望めない場合は、今よりも待遇のよい会社への転職を検討できるかもしれません。ただし、必ずしも転職後に年収が上がるとは限らないため、転職活動は慎重に行いましょう。
 

薄給のままでは老後生活が厳しくなることも……抜け出すための早めの対策が必要

薄給の基準は人によって異なりますが、一般的には年収300万円以下を薄給と呼ぶことが多いようです。薄給に甘んじて生活を続けていると、老後もギリギリの生活が続き、年金収入だけでは足りなくなることも考えられます。
 
現在の生活を少しでも楽にして、結婚や出産などのライフイベントや、将来の老後生活に備えるためにも、薄給から抜け出す対策が必要です。
 
現職で収入アップを目指したり、副業や転職を検討したりして、早めに行動することが大切です。
 

出典

国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 概要 II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与(第8表)平均給与
厚生労働省 令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 II.厚生年金保険(2)給付状況 表6 厚生年金保険(第1号)受給者平均年金月額の推移
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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