更新日: 2024.06.11 年収
介護職のママ友は「公務員」らしいです。「民間」の介護職と年収はいくら違いますか?
介護職のママ友が公務員だと聞くと、働き方や年収は民間の場合とどう違うのか気になるでしょう。
そこで今回は、介護職で働く公務員の働き方や年収について調べてみました。
自治体や配属先によって条件は異なりますが、目安として参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
介護職で働く公務員とは
国や地方自治体が運営する公的な介護施設や医療機関では、介護職員を募集していることがあり、採用後は所属先によって国家公務員や地方公務員になります。
配属先によって仕事内容は異なりますが、例えば介護老人保健施設や特別養護老人ホームの場合は、民間の施設と同じように、利用者の介護や身の回りの世話など生活介護全般が主な業務です。
国立病院や市立病院に配属される場合は、病院内で介護業務全般を行います。
行政機関に配属されることもあり、市役所や福祉保健センターなどで電話または窓口での介護指導を行ったり、介護を必要とする家庭を訪問したりするなど、介護施設とは異なる仕事内容を任される場合があるようです。
介護職の公務員と民間の平均年収を比較
公務員と聞くと安定した収入が得られるイメージがありますが、民間の介護職と違いがあるのでしょうか。
総務省の「令和4年地方公務員給与の実態」によると、全地方公共団体の一般職員(福祉職)の平均給料月額は28万4363円です(臨時職員を除く)。
ボーナスの支給額を4.4ヶ月分とすると、年収を以下のように算出できます。
・「28万4363円×12ヶ月」+「28万4363円×4.4ヶ月分」=約466万3500円
民間の介護職については、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」で、施設介護員の平均年収を362万9000円としています。
勤務先・年齢・勤続年数などにより年収は異なるため一概にはいえませんが、上記の平均を比較すると地方公務員のほうが103万4500円ほど多いことが分かります。
また、「令和4年地方公務員給与の実態」は各種手当を除いた額で算出されているため、地方公務員は手当の額に応じて年収が高くなる可能性があるでしょう。
ただし、介護職の募集は任期が限定された「会計年度任用職員」としての採用であるケースもあります。
この場合は長期間の勤務は見込めないため、募集要項をよく確認するようにしましょう。
介護職の公務員の勤務形態や休日は?
公務員は勤務時間や休日などの取り扱いが法令にのっとって管理されているため、安定した働き方ができるといえるでしょう。
勤務形態や休日は勤務先により異なりますが、以下3つの募集要項から比較してみます。
・勤務時間:7時間45分(月に数回の宿直勤務あり)
・早出勤務:午前6時15分から
・遅出勤務:午前10時30分から
・休日:週休2日・祝日および年末年始(シフト制)
・勤務時間:8時30分~17時15分
・休日:土曜日、日曜日、祝日、年末年始(休日出勤があった場合は振替休日)
・勤務時間:シフト制(早番:8時~16時45分/日勤:8時30分~17時15分/遅番:10時15分~19時/夜勤:16時30分~1時15分/明勤:1時15分~10時)
・残業:月1時間程度
・休日:年間120日程度
勤務先により異なる場合もありますが、基本的に年次有給休暇20日・特別休暇(夏季・ボランティア・慶弔など)・介護休暇・育児休暇・病気休暇などがあり、各種休暇が充実している傾向にあります。
介護職の地方公務員は平均年収が約466万3500円! 収入と働き方の面で安定している傾向にある
介護職の地方公務員は、正職員であれば平均給料月額が28万4363円で、平均年収を算出してみたところ約466万3500円でした。
勤務先・年齢・勤続年数などで年収は異なるため一概にはいえませんが、民間の施設介護員の平均年収が362万9000円であることから、100万円以上多いことが分かります。
公務員は勤務時間や休日が法令にのっとって管理されているため、各種休暇が充実する傾向にあります。
介護職のママ友が任期が限定されていない「公務員」の場合、収入や勤務形態などの点で安定した働き方ができていると考えられるでしょう。
出典
総務省 令和4年 地方公務員給与の実態 第2 統計表I 一般職関係 第4表~第9表の4 第5表 職種別職員の平均給与額(253ページ)
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag 施設介護員
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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