33歳スーパー勤務、昨年の夏季ボーナスは「30万円」だったのですが、ほかの業種はもっと多いのでしょうか?“支給されるだけありがたい”とは思っています

配信日: 2024.06.16

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33歳スーパー勤務、昨年の夏季ボーナスは「30万円」だったのですが、ほかの業種はもっと多いのでしょうか?“支給されるだけありがたい”とは思っています
ボーナスの金額が多いと、やはりうれしいものですよね。しかし、自分のもらっている金額が、他の人と比べて多いのか少ないのか、気になったこともあるのではないでしょうか。
 
ボーナスの金額は業種によって大きく異なります。一般的には、給与よりも賞与のほうが業種や規模による影響が大きい傾向にあります。実際にどれくらいの違いがあるのかを見てみましょう。
御手洗康之

執筆者:御手洗康之(みたらい やすゆき)

CFP、行政書士

ボーナス金額は大企業ほど多い傾向。業種によって10倍以上の差が

厚生労働省が公表している毎月勤労統計調査によると、2023年夏季賞与の全体平均はおよそ40万円でした。業種別に見ると、スーパー(小売業)ではおよそ36万円なので、夏季ボーナスが30万円であれば業界平均に近い数字と言えそうです。
 
ただし、ボーナス金額は業種や企業の規模によっても大きく異なります。図表1に示されているように、企業の規模が大きいほどボーナス金額も多い傾向にあります。ただ、2023年夏季賞与は、規模が500人以上の大きな企業だけ減少しているのは興味深い結果です。
 
図表1

図表1

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等
 
なお、業種による違いはさらに顕著です。ボーナス額が多い業種として、IT業界や金融業界があり、2023年夏季ボーナスの平均は約70万円でした。これらの業種はボーナスが多いイメージを持つ人も多いでしょう。なお、最も多い業種は電気・ガス業でおよそ75万円となっています。
 
一方でボーナス額が低いのは、医療・福祉関連で約27万円、飲食サービス業で約6万円などです。電気・ガス業と飲食サービス業ではボーナス額に10倍の差があり、業種による違いが大きいことが分かる結果です。
 
もちろん、これらの結果は平均であり、実際には業績などによって個々の企業で金額に違いが出ます。
 

ボーナスを重視するなら転職を視野に入れるのも1つの方法

ボーナスをほとんどもらえず、他の人のボーナスがうらやましいと感じるのであれば、転職を考えるのも1つの手です。
 
ただし、ボーナスの金額だけで企業の価値を判断するのは早計です。ボーナスが高いことが仕事や生活の満足につながるわけではありません。働きがいや自分自身の成長、働きやすさなど、ボーナス以外の魅力も考慮することが重要です。
 
また、一概には言えませんが、ボーナス等の収入が多いほど、勤務時間や仕事の難易度、責任の度合いなどが増す傾向にあります。転職を考えるのであれば、今後のキャリアなどを含めさまざまな面を考慮して判断しましょう。
 

他の業種のボーナスは気にしない

業種や規模によってボーナス額に差があると紹介しましたが、実際には個々の企業の状況によってボーナス額は変わります。自身のボーナスと他の業種のボーナス平均を比較することにほとんど意味はなく、不必要に落ち込む必要はありません。ボーナスをもらえることを当然と考えずに、ポジティブに考えたほうが良い結果につながることでしょう。
 
もちろん、もっと高いボーナスを望むのであれば、その目標に向かって進んでいくことも間違いではありません。どちらにせよ自分の選択に自信をもって、仕事を楽しむことが満足感や充実感につながります。
 

出典

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等
 
執筆者:御手洗康之
CFP

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