43歳世帯年収「600万」なのですが2人の子どもにお金がかかって余裕がありません。同世代の独身の方々は自由に欲しい物を買えているのでしょうか?

配信日: 2024.06.30 更新日: 2024.07.02

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43歳世帯年収「600万」なのですが2人の子どもにお金がかかって余裕がありません。同世代の独身の方々は自由に欲しい物を買えているのでしょうか?
同じ年代の人が、金銭的にどのくらい余裕のある生活を送っているのか、気になる人は多いでしょう。特に、結婚していて子どもがいる人と独身の人では、自由に使えるお金が大きく異なるイメージがあるかもしれません。
 
1ヶ月の収入から生活費を差し引いたお金をすべて自由に使えるわけではないと思いますが、残るお金が多いほど余裕のある生活を送れるでしょう。
 
本記事では、2人以上世帯と単身世帯の平均収入と支出を基に、月々残るお金を計算します。また、結婚前後や子どもが生まれる前後における収入の変化についてもご紹介します。
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2人以上世帯の平均収入と支出

総務省統計局の「家計調査(家計収支編)(2023年)」によると、世帯主が60歳未満の勤労者で世帯人数が2人の場合は、1ヶ月の実収入が59万8088円、実支出が41万95円ということです。また4人世帯の場合だと、1ヶ月の実収入が67万830円、実支出が45万5306円となっています。
 
収入から支出を差し引くと、2人世帯の場合は18万7993円、4人世帯の場合は21万5524円となります。ただし、年齢別のデータではないのであくまで目安の平均値と考えた方がよいでしょう。
 
1ヶ月の収入にはボーナス分も含まれているため、残るお金が大きく感じるかもしれません。また、収入から支出を差し引いた金額が「自由に使えるお金」になるかどうかは、家庭によって異なるでしょう。特に、子どもがいる家庭では教育費などもかかるため、貯蓄に回す金額も大きくなる可能性があります。
 

単身世帯の平均収入と支出

同調査によると、2023年における単身勤労者世帯の1ヶ月の実収入は35万7913円、実支出は24万5643円ということです。収入から支出を差し引くと11万2270円が残る計算になります。こちらも同じく年齢別のデータではないこと、1ヶ月の収入にボーナス分も含まれていることを考えて、目安として参考にするとよいでしょう。
 
収入から支出を差し引いた金額は、2人世帯と単身世帯では7万5000円以上、4人世帯と単身世帯では10万円以上の差があることが分かります。
 
また、独身であっても残ったお金で自由に欲しいものを買えるとは限らないでしょう。老後のことを考えて貯蓄を増やしておかなければならないのは、既婚者も独身者も同様であると考えられます。
 

結婚後・子どもが生まれた後の収入の変化について

内閣府男女共同参画局の「男女共同参画白書 令和4年版」によると、結婚前と結婚後の収入について、女性は「結婚後も結婚前と同様の収入」を望む人と「結婚前を上回る収入」を望む人の合計が半数以上を占めていますが、現実には理想を下回っています。
 
また、第一子が生まれる前と生まれた後の収入についても、生まれる前と同様もしくは上回る収入を望む人が多かったにもかかわらず、現実は理想通りにはいかないこともあるようです。
 

2人以上世帯の方が残るお金は多いが、子どもがいる分自由になるお金は少ない可能性がある

2人以上世帯と単身世帯では月々の収入も必要な生活費も異なるため、残る金額によって生活に余裕があるかどうかを判断できるでしょう。しかし、今回のように「独身だと欲しいものが自由に買えるのか?」という疑問については、残るお金が多いからといって自由に買い物ができるかどうかは個人の考え方によるため、一概にはいえません。
 
結婚前と結婚後、子どもが生まれる前と生まれた後では、収入面での理想と現実が一致しない可能性もあるため、入ってきたお金をどう使うのか、慎重に検討した方がよいでしょう。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2023年 表番号3-1 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年 表番号1 単身世帯・勤労者世帯・勤労者世帯以外の世帯・無職世帯
内閣府男女共同参画局 男女共同参画白書 令和4年版 第2節 結婚と家族を取り巻く状況 3 収入を取り巻く状況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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