更新日: 2024.07.14 年収

飲食業で「夏のボーナス」が40万円でした。友人と比べると少ないようですが、みんなそんなに多くもらっているのでしょうか?「平均」はどのくらいですか?

飲食業で「夏のボーナス」が40万円でした。友人と比べると少ないようですが、みんなそんなに多くもらっているのでしょうか?「平均」はどのくらいですか?
夏のボーナスをすでに受け取った人もいれば、これから支給されると楽しみにしている人もいるでしょう。ボーナスの支給額については、自分の金額はもちろん、ほかの人がどれくらいもらっているのかが気になる人も多いのではないでしょうか。
 
飲食業で40万円のボーナスを支給され、かなり多いと思っていたものの、周りの友人はもっともらっていてびっくりしたというケースを基に、夏のボーナス金額について厚生労働省の毎月勤労統計調査を参考に解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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飲食業の夏のボーナス金額

厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等」によると事業所規模5人以上の飲食サービス業における昨年夏のボーナスの平均は5万9978円です。そのため、40万円もらった場合、飲食業の中ではかなり多い方だといえるでしょう。
 

全産業の夏のボーナス金額

夏のボーナスが40万円だった場合、飲食業の中では高い水準です。では、産業全体ではどうなのでしょうか?
 
同調査によると、全ての産業のボーナス平均額は39万7129円ですので、全産業の中では40万円はちょうど平均となります。
 
また、産業別に見ると、ボーナスの支給水準は業界によって大きく異なります。産業別の夏のボーナス平均額は図表1のとおりです。
 
図表1

産業 労働者1人平均ボーナス額
工業、採石業等 55万1276円
建設業 54万695円
製造業 53万5180円
電気・ガス業 74万5209円
情報通信業 70万8645円
運輸業、郵便業 38万7908円
卸売業、小売業 35万8409円
金融業、保険業 66万7956円
不動産・物品賃貸業 65万6400円
学術研究等 69万847円
飲食サービス業等 5万9978円
生活関連サービス等 18万6583円
教育、学習支援業 52万2001円
医療、福祉 27万804円
複合サービス事業 42万5769円
その他サービス業 23万8013円

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等を基に作成
 
このように、平均値で見ると飲食業は全産業の中で最も支給水準が低く、最も高い電気・ガス業との差は70万円近くあります。また、勤務する事業所の規模によっても支給水準は異なります。事業所に勤務する従業員の人数に応じたボーナスの平均金額は図表2のとおりです。
 
図表2

事業所規模 労働者1人平均ボーナス額
500人以上 66万4508円
100~499人 45万5878円
30~99人 34万8192円
5~29人 27万1429円

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等を基に作成
 
基本的には、会社の規模が大きくなるほど、ボーナスの支給額も高くなる傾向にあるようです。
 

まとめ

夏のボーナスの金額40万円は、飲食業の中ではかなり高い方ですが、全産業の中では真ん中くらいです。
 
なお、今回は実績がある昨年夏ベースの統計を用いましたので、今年も同じになるとは限りません。今年は多くの企業がベースアップを実施していますので、昨年よりもボーナスが増えるという人も少なくないでしょう。
 
ボーナスはほかの人の金額も気になりますが、大切なのは自分がもらえる金額と使い道です。貯蓄にはいくら回すのか、何にいくら使うのかなどの計画を立て、ボーナスを有効に活用しましょう。
 

出典

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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