更新日: 2024.11.28 年収
同級生の年収が400万と聞き、私も「看護師さん」になればよかったと後悔しています。20代後半から「看護師を目指す」って無理でしょうか?
この記事では、看護師を目指すための具体的な方法や、実際の年収事情、そしてキャリアチェンジのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
20代後半からでも看護師になれる? 具体的な方法を解説
20代後半からでも看護師になることは十分に可能です。日本看護学校協議会の調査によると、2012年の看護師養成所(3年課程)における社会人経験者の割合は23.7%であり、看護師の4人に1人程度が社会人経験者です。また、厚生労働省の調査では、2022年度における3年制看護師養成施設への入学者のうち、25歳以上の割合は約10.85%でした。
看護師になるための具体的な方法としては、以下のようなルートがあります。
① 看護専門学校または看護短期大学への進学
高校卒業以上の学歴があれば、3年制の看護専門学校や看護短期大学に進学することができます。これらの学校は全日制が多いため、働きながら学ぶことは難しいですが、最短で正看護師を目指せるルートです。
② 社会人入試制度の利用
一部の看護学校では社会人入試制度を設けています。この制度は一般入試に比べて受験科目が少ないなどの特徴があり、社会人が看護師を目指すハードルを下げています。大学または短大卒業者の場合、この制度を利用すれば最短2年で看護師を目指すことも可能です。
③ 准看護師からのステップアップ
働きながら看護師を目指したい場合、まず准看護師の資格を取得し、その後看護師を目指すルートもあります。准看護師の養成所には週3回程度の全日制や半日制の学校もあるため、働きながら通学できます。
いずれのルートを選んでも、最終的には看護師国家試験に合格する必要があります。看護師の中には社会人経験がある人も多く、給付金などの支援もあるため、20代後半からでも十分に看護師を目指すことができます。自分のライフスタイルや経済状況に合わせて、最適なルートを選択することが重要です。
看護師の実際の年収は?20代後半からのキャリアチェンジは得か損か
看護師の年収は、経験年数や勤務先、地域によって大きく異なります。厚生労働省の調査によると、看護師の平均年収は約508万円とされています。しかし、これは全年齢層の平均であり、20代後半から始めた場合はこれより低くなる可能性があります。
一般的に、新卒看護師の初任給は月給27万円前後で、年収にすると370万円程度です。しかし、夜勤手当や残業代を含めると、実際の収入はこれより高くなることが多いです。〈/p〉
経験を積むにつれて給与は上昇し、30代後半から40代になると年収500万円を超える看護師も珍しくありません。特に、専門看護師や認定看護師などの資格を取得すると、さらに高い給与を得られる可能性があります。
20代後半からキャリアチェンジする場合、最初の数年間は年収が現在より下がる可能性があります。しかし、長期的に見れば、看護師という専門職に就くことで、安定した収入と昇給の機会を得られる可能性が高いです。
また、看護師の需要は今後も高まると予想されており、雇用の安定性も魅力の一つです。さらに、病院だけでなく、介護施設や企業の健康管理室、学校の保健室など、さまざまな場所で活躍できるのも看護師の特徴です。
看護師へのキャリアチェンジ、メリットとデメリットを考える
看護師へのキャリアチェンジには、メリットとデメリットがあります。まずメリットとしては、安定した雇用と収入が挙げられます。また、人の役に立つ仕事であり、社会的な意義を感じられることも大きな魅力です。さらに、医療の知識や技術を身につけることで、自分や家族の健康管理にも役立ちます。
一方、デメリットとしては、学び直しの期間中の経済的負担や時間的制約があります。また、看護師の仕事は身体的にも精神的にもハードで、夜勤や休日出勤もあるため、ワークライフバランスの維持が難しい場合があります。
さらに、医療現場特有のストレスや責任の重さも考慮する必要があります。患者の生命に関わる仕事であるため、常に緊張感を持って働くことが求められます。
まとめ
20代後半から看護師を目指すことは決して不可能ではありません。実際に社会人経験を経て看護師の道に進む方も多く、専門学校や社会人入試など、さまざまなルートが用意されています。また、看護師は安定した収入や雇用が期待できるだけでなく、医療現場で人の役に立つやりがいのある職業です。
一方で、学び直しの期間や経済的な負担、仕事のハードさといった課題もあります。キャリアチェンジを考える際には、これらのメリットとデメリットを十分に理解し、自分のライフスタイルや将来のビジョンに合った選択をすることが重要です。
看護師という専門職は、努力と覚悟が必要ですが、それだけの価値がある仕事です。自分の意志と目標を明確にし、一歩ずつ進んでいきましょう。
出典
厚生労働省 e-Stat 令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
公益社団法人 日本看護協会 2022 年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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