更新日: 2024.12.03 年収
「事務職」と「営業職」では、「平均残業時間」にどれだけ差があるの? 「平均年収」についても解説
仕事について考える際に重要なのは仕事内容ですが、残業時間や平均年収も大事な要素であるといえます。残業時間や平均年収は、仕事以外のプライベートな時間と密接な関係があるからです。
そこで本記事では、事務職と営業職における平均残業時間と平均年収を紹介しつつ、両者の差についても解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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事務職と営業職の平均残業時間
転職サービスdodaの調査によると、事務職における年代別の残業時間は以下の通りです。
・20代:11.1時間
・30代:12.7時間
・40代:15.3時間
・50代:15.1時間
上記は1ヶ月あたりの平均残業時間です。年代により差はありますが、全体平均としては約13.6時間となっています。
1ヶ月の出勤日数を20日とすると、1日当たり約0.7時間の残業時間になります。ただし、毎日同じ時間の残業時間になるとは考えにくいでしょう。対して、同調査による営業職の年代別残業時間は以下の通りです。
・20代:23.3時間
・30代:24.5時間
・40代:25.8時間
・50代:24時間
上記も1ヶ月当たりの平均残業時間です。事務職よりも年代間の差は少ないものの、総じて残業時間は多くなっていることが分かります。全体平均は24.4時間となっており、事務職との差は約10時間です。
出勤日数を20日とした場合、営業職の1日当たりの残業時間は約1.2時間であり、事務職の約1.7倍に相当します。ただし、営業職においても毎日同じ時間の残業時間になるとは考えにくいでしょう。
そのため、日によっては事務職との残業時間に、大きな差が生まれることが予想されます。
事務職と営業職の平均年収
転職サービスdodaは、dodaサービスに登録した20~65歳の男女を対象に、年収データを職種別に集計しています。事務職の平均年収は343万円であり、性別ごとに見ると男性が406万円、女性は327万円となっています。
年代別では20代が313万円、30代が354万円、40代が377万円、50代以降が417万円です。つまり、平均年収を超えるのは30代のタイミングといえます。
事務職を仕事内容で細分化すると、その中でも平均年収に差があることが分かります。事務職を細分化した場合の職種と平均年収は以下の通りです。
・貿易事務:393万円
・翻訳、通訳:369万円
・一般事務:345万円
・営業事務:345万円
・秘書、受付:330万円
大きな差は見られないものの、秘書や受付は平均年収を下回っています。一方、営業職の平均年収は456万円となっており、性別ごとでは男性が486万円と平均をわずかに超えているのに対し、女性は391万円です。
年代別では20代が387万円、30代が514万円、40代が598万円、50代以上が686万円です。20代から30代にかけて平均年収を超えると共に、年収が大きく上がっていることが分かります。
営業職の中でも、職種、つまり担当する取引先などによって平均年収は異なる傾向があるようです。営業職を細分化した場合の職種と平均年収は以下の通りです。
・MR:732万円
・医薬品メーカー:583万円
・機械、電機メーカー:493万円
・銀行:485万円
・クレジットや信販:482万円
事務職とは異なり、営業職は職種によって平均年収にかなりの差があるようです。事務職と営業職における平均年収の差は113万円ですが、細分化された職種次第でその差はさらに大きくなる可能性があります。
平均年収の差は113万円
事務職と営業職の平均年収を比較すると、その差は113万円あります。つまり、月収にして約9万円です。事務職や営業職は仕事内容によって細分化できるほか、平均年収も異なります。細分化された職種によっては、さらに平均年収に差が生まれるといえるでしょう。
また、1ヶ月の平均残業時間の差は約10時間であり、1日当たりの残業時間の差は約0.5時間です。
出典
パーソルキャリア株式会社 doda 平均残業時間ランキング【91職種別】
パーソルキャリア株式会社 doda 平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー