更新日: 2024.12.05 年収

国家公務員の「2024年冬のボーナス」はいくら?これまでの平均はどのくらい?

国家公務員の「2024年冬のボーナス」はいくら?これまでの平均はどのくらい?
多くの民間企業が賃上げに踏み切っている中、国家公務員のボーナスもここ数年引き上げられているようです。2024年冬のボーナスはどのくらいもらえるのか気になる方もいるでしょう。
 
そこで今回は、2024年冬のボーナスの見通しについて調べてみました。これまでの平均や給与制度のアップデートについてもご紹介しますので参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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70万円を超える!? 公務員の2024年冬のボーナスは?

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2024年冬のボーナス見通し」によると、国家公務員の2024年冬のボーナス支給額は一人当たり平均70万8200円となり、前年比5.0%アップの見通しであるとのことです。民間企業のボーナスは40万5573円(前年比:2.5%)の見通しであることから、国家公務員のボーナス支給額は高水準であるといえるでしょう。
 
国家公務員のボーナスが70万円を超えるのは、夏冬のボーナス額が均等化された2019年以降初であるとのことです。また民間企業では2022年から賃金上昇が続いていて、これにともない国家公務員の基本給・ボーナス支給月数も引き上げられることになっています。
 

平均支給額はアップしている! 2024年冬のボーナスをこれまでの平均と比較

国家公務員のボーナス平均支給額を、これまでの平均と比較してみると以下の通りです。
 

・2023年6月期:約63万7300円
・2023年12月期:約67万4300円
・2024年6月期:約65万9400円
・2024年12月期:約70万8200円(見通し)

 
民間企業の水準に合わせて、支給月数も引き上げられています。2023年から2025年までの支給月数については表1の通りです。
 
表1

支給時期 支給月数合計 期末手当 勤勉手当
2023年6月期 2.2月 1.20月 1.00月
2023年12月期 2.3月 1.25月 1.05月
2024年6月期 2.25月 1.225月 1.025月
2024年12月期 2.35月 1.275月 1.075月
2025年6月期 2.3月 1.25月 1.05月
2025年12月期 2.3月 1.25月 1.05月

※筆者作成
 
民間の支給割合に見合うよう、年間の支給月数は4.5月から4.6月に引き上げられることが決定されています。
 

能力や実績が評価されるよう給与制度のアップデートも行われている

人事院の「本年の給与勧告のポイントと給与勧告の仕組み」によると、能力・実績をより適切に反映してボーナスを決定できるよう、勤勉手当における成績率の上限を引き上げるとのことです。
 
成績率とは支給月数のことで、最上位の成績区分の成績率上限は現行で平均支給月数の2倍に相当する2.05(平均支給月数:1.025)であるのに対し、見直し後は3倍である3.15(平均支給月数:1.05)に引き上げられます。
 
上位成績区分の人員分布率については「特に優秀」「優秀」に分かれてそれぞれ5%以上、25%以上となっていましたが、見直し後は両者を合わせて30%以上(うち「特に優秀」を5%以上)として、適用者を各府省の裁量によって増やせるようにしました。
 

国家公務員の2024年冬のボーナスは平均支給額が70万円超の見通し

国家公務員の2024年冬のボーナスは一人当たり平均70万8200円となり、前年比5.0%アップの見通しであることが分かりました。民間企業は40万5573円(前年比:2.5%)の見通しで、国家公務員のボーナス支給額は高水準であるといえるでしょう。
 
昨今の物価高や人材確保の課題などの影響で、多くの民間企業が賃上げに踏み切っていますが、国家公務員も民間に合わせて給与制度の見直しが行われています。ボーナス以外の面も確認して、自身のケースと比較してみるといいでしょう。
 

出典

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 2024年冬のボーナス見通し
人事院 本年の給与勧告のポイントと給与勧告の仕組み(スライド4、5、11)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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