節約のために、手取りが「月収28万の夫」に「小遣い制」を導入しようと考えていますが、「平均金額」はどのくらいでしょうか? また、夫のモチベーションが下がらないか心配です。
配信日: 2024.12.07
節約方法の1つとして、これまで自由に使っていたお金を小遣い制にする方法があります。しかし、頑張って働いても自由になるお金が少なければ、仕事に対するモチベーションが下がってしまう心配もあるでしょう。
そこで今回は、小遣いの相場や節約の際のモチベーション維持の方法などについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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小遣いの相場
各家庭で設定している小遣いの額は、収入や家族構成などによって異なるでしょう。
とはいえ、他人の家の懐事情は何かと気になるものです。株式会社新生銀行(現:株式会社SBI新生銀行)が行った「2021年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員のひと月当たりの小遣いの平均は3万8710円、女性会社員は3万4398円でした。
なお、男性会社員の小遣いをライフステージ別にしたものが表1です。
表1
既婚・子どもなし | 既婚・子どもあり | ||
---|---|---|---|
共働き | 主婦・無職 | 共働き | 主婦・無職 |
4万4707円 | 3万4911円 | 3万1837円 | 3万1732円 |
※株式会社新生銀行(現:株式会社SBI新生銀行)「2021年サラリーマンのお小遣い調査」を基に筆者作成
子どもの有無や共働き世帯かどうかは、小遣いに少なからず影響しているようです。
月収28万円で小遣いはいくらにするべきか
株式会社新生銀行(現:株式会社SBI新生銀行)の調査では、小遣いがアップした人とダウンした人の年収比較も行っています。やはり、小遣いがアップしているのは個人年収・世帯年収ともに、平均年収よりも高い家庭となっています。
では、月収28万円の場合、いくらくらい小遣いを使えるのでしょうか?
国税庁が行った令和3年(2021年)の「民間給与実態統計調査」によると、男性の手当を含めた平均給料額は、ひと月当たりおよそ38万3166円です。月収28万円は、平均よりも10万円ほど少ない額となります。
共働きなのか、子どもがいるのか、などといった状況によっても異なる可能性がありますが、前述の平均的な額である3万~4万円の小遣いを渡すと、家計のやりくりが厳しくなることも考えられそうです。
節約でモチベーションを下げないために必要なこと
物価高騰や貯蓄のことを考え、節約を検討する夫婦も多いでしょう。しかし、自由に使えていたお金を急に小遣い制に変えたり減らしたりすれば、仕事に対するモチベーションが下がってしまう可能性があります。また、趣味に使うお金が減るなどのストレスをかかえてしまう心配もあります。
そうならないためにも、次の点に注意するとよいでしょう。
・共働きであれば、お互いの収入をオープンにし、現状を把握、共有する
・買いたいものややりたいこと、貯蓄目標などを明確にする
・好きなことに使えるお金を用意する
節約ばかりですべての楽しみを失くしてしまっては、ストレスはたまるばかりです。なぜ小遣いを減らさなければならないのか、理由を共有し、理解することが重要です。
小遣い制にする場合、夫婦で話し合って双方納得できる金額を決めよう
小遣いの平均額は、男性が3万8710円、女性が3万4398円でした。
これまで、しっかり家計管理をせずに自由にお金を使っていた人の場合、小遣い制にすることで仕事に対するモチベーションの低下などがおきる心配があります。そうならないためにも、夫婦で家計の現状を共有し、必要なお金や自由に使えるお金を明確にすることが必要です。節約も重視しつつ、家族が納得できる解決策を見つけましょう。
出典
株式会社新生銀行(現:株式会社SBI新生銀行) 2021年サラリーマンのお小遣い調査
国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー