道路で見かける「除雪車」を運転しているのは公務員?早朝から大変そうですが、給料は高いのでしょうか?
配信日: 2025.01.07 更新日: 2025.01.09
ところで、除雪車を運転している人が一体誰なのか、疑問に思ったことがあるかもしれません。公共の道路で働いているので、公務員が作業していると考える人は少なくないでしょう。
本記事では、除雪車を運転している人たちについて解説します。運転手の所属や必要資格、待遇などに興味がある人は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
道路で除雪車を運転しているのは公務員?
除雪車を運転している人は「除雪オペレーター」や「除雪臨時運転手」などと呼ばれることがあります。
除雪オペレーターは、必ずしも公務員というわけではないようです。除雪オペレーターの募集広告を見ると、地元の自治体が「期間限定の会計年度任用職員」や「業務委託契約」として人材を募集しているケースがあります。
例えばある自治体では、令和6年12月1日から令和7年3月31日の期間中、除雪作業を業務委託できる人材を募集しています。募集要項を見ると、公務員試験に合格していることは条件として記載されていません。
このように公務員でなくても除雪オペレーターとして働くことは可能なようです。あくまで自治体の「臨時職員」として雇われただけの人が従事している場合もあります。
自治体からの委託事業者職員である場合もある
自治体からの直接雇用ではなく、自治体が民間事業者に委託して除雪作業をすることも少なくありません。資格を持つ除雪オペレーターを確保できる事業者と、除排雪作業委託契約を締結している自治体もあるようです。
委託を受けた事業所で働く除雪オペレーターは、自治体が求める除雪作業に従事します。
以上の点から、道路で除雪しているオペレーターは一般的に、自治体が雇用・業務委託契約した人、もしくは自治体からの委託を受けた民間事業者の職員と考えられます。
ただし、「自治体で働いている公務員が除雪オペレーターの資格を有していて、除雪作業を業務として行っている」という例外的なケースもあるかもしれません。
除雪車を運転するのに必要な免許・資格
大型の除雪車に乗って公道の除雪をする場合は、「大型特殊自動車免許」が必要です。また「車両系建設機械運転技能講習」の修了が求められるほか、一定の経験も必要になる可能性が高いです。
ある自治体の応募資格は以下の2点です。
●大型特殊自動車免許を取得しており、車両系建設機械運転技能講習を修了している人
●除雪作業経験のある人
細かな資格については地域や雇用者によって異なる場合があるため、事前に募集要項などの確認が必要です。
除雪オペレーターの給料はどれくらい?
除雪オペレーターの報酬は雇用形態によって変わります。期間限定の臨時職員なのか、委託を受ける事業所の社員なのかによって異なるでしょう。
一例として、ある自治体の1時間当たりの委託料をご紹介します。
平日:2500~3800円(時間帯による)
休日:3400~4000円(時間帯による)
時間給ではなく月あたりの基本給が支払われるケースもあるようです。例としてある民間事業者では、基本給「21万円~(日給1万円~)」で除雪オペレーターや作業員が募集されています。こちらの事業者ではほかに、宿泊手当・食事手当などの各種手当や、5~15万円の慰労金制度なども導入されています。
報酬やその他待遇については、雇用元の募集要項を確認しましょう。
除雪オペレーターは自治体や委託事業者の職員
一般的に除雪オペレーターとして働くのは、自治体の職員や自治体からの委託を受けた民間事業者の職員と考えられます。もし自治体で働く公務員に有資格者がいれば、その公務員が担当することもあるかもしれません。
いずれにしても、除雪オペレーターとしての仕事が発生するのは通常冬季であり、臨時職員として業務につくケースが少なくないようです。委託料や給料については雇用元によって変わるため、各募集要項の確認が必要です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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