江戸時代の「武士」「農民」の給料はどうなっていた? 「物価」や「平均年収」を計算してみた

配信日: 2025.01.21

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江戸時代の「武士」「農民」の給料はどうなっていた? 「物価」や「平均年収」を計算してみた
武士と農民の給料が気になる人がいるかもしれません。実際の物価や平均年収を知りたいと考える人もいるでしょう。
 
今回は江戸時代の「武士」と「農民」の年収についてご紹介します。そのほか、代表的な商品の物価についてもまとめました。現代とどのような違いがあるかを知るための参考としてください。

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江戸時代の「武士」と「農民」の年収

江戸時代の「武士」と「農民」の年収には、大きな違いがあったと考えられています。当時はコメの量で給与が提示されていたようなので、現在とは少し考え方が異なりますが、およその目安はつけられるでしょう。
 
ここでは武士と農民の年収が、現在の価値に換算してどの程度になるかをご紹介します。
 

武士の場合

江戸時代の武士の平均年収は、およそ500万円前後と考えられているようです。実際に支払われる給料には「石高制」が採用されており、この区分はコメの量を表す単位だとされています。1石は1両に相当すると考えられ、当時の通貨には「両」が単位として採用されており、現代の価値で10~20万円とされています。
 
ただし、武士にはランクがあったようです。幕府に仕えた武士を例にすると、将軍へ挨拶できた「旗本」とその資格がない「御家人」に分類されます。これらの分類によっても、受け取っていた給与に差があると考えられるでしょう。
 
なお、武士には基本的に税金が発生しないようです。ただし、給料として与えられたものをそのまま受け取れていたわけではないようで、年貢として差し引かれる部分があったとされています。
 
また日本銀行金融研究所貨幣博物館によれば、江戸時代の中~後期を迎えると、1両の価値は4~6万円となったようです。この場合、同じ量の石高であったとしても、実質給与が減ってしまっていたとも考えられるでしょう。
 

農民の場合

農民の平均年収は、おおよそ200万円相当になると考えられているようです。中流農家の場合、田1町と畑5反を耕作すれば米20石、麦6石、大根2万5000本を作れたとされており、これらの売り上げは47両程度になると考えられています。
 
しかし、ここから年貢や地代を支払わなければならなかったため、実際に手元に残ったのは15両程度のようです。1両10万円と考えた場合、農作物による収入は150万円程度になるでしょう。
 
このほかに内職をしたり出稼ぎに行ったりして、収入を得ていたケースもあるようです。これらを合計すると、およそ200万円程度の年収になると想定できるでしょう。
 

江戸時代の物価はどのようになっている?

江戸時代の物価を現在の価値に換算した場合、どのような価格になるのでしょうか。ここでは代表的な商品を例に、江戸時代の物価を見ていきましょう。
 

・かけ蕎麦:約480円
・いなり寿司:約120円/1切れ
・天ぷら:約120円/1串
・団子:約120円/1本
・卵:約600円/1個

 
上記を見ても分かるように、全体的に価格は高くなっている傾向にあります。例えば、卵は現代であれば10個入り250円程度(2025年1月現在)となっています。また、団子も安いものであれば3本で100円程度となっており、1本あたり約33円となります。
 

武士の平均年収は500万円、農民の平均年収は200万円程度となっており、物価も今より高い傾向にある

江戸時代の平均年収を調べてみると、武士が500万円前後、農民が200万円程度になることが分かりました。この金額は年貢を納めたあとのものなので、現代でいう手取りの額に相当するとされているようです。
 
なお、物価については現代よりも高い傾向にあるようです。ものによっては倍以上の価格になるケースもあるため、年収以外にも生活に影響する要素はあると考えられるでしょう。
 

出典

日本銀行金融研究所貨幣博物館 お金の歴史に関するFAQ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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