更新日: 2022.03.01 その他相続
お墓にかかる費用はいくら? 相場はどれくらい?
そこでここでは、お墓にかかる費用の種類を整理するとともに、実際の霊園などの販売価格をもとにまとめた費用相場を紹介します。お墓作りに必要な資金を、具体的にイメージしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
聞くのは耳ではなく心です。
あなたの潜在意識を読み取り、問題解決へと導きます。
https://marron-financial.com
お墓を建てる際にかかる費用の種類
お墓を建てて管理していくために必要な費用は、大きく次の3つに分けられます。
・永代使用料
・墓石代
・管理料
永代使用料と墓石代は、霊園や墓地と契約をしてからお墓を建てるまでに発生する費用、3つ目の管理料は、お墓を維持していくあいだ、永続的に必要となる費用です。
具体的には何に対する費用なのか、それぞれ解説します。
永代使用料
お墓は、土地そのものを購入するのではなく、墓地や霊園から土地の使用権を購入して建てるものです。使用権を得るために支払う費用は一般的に、永代使用料と呼ばれています。
永代使用料を支払うタイミングは墓地の契約時です。多くの場合、一括での支払いを求められます。永代使用料を支払うと「永代使用許可証」などが発行され、区画へ墓石を建てられるようになります。
永代使用料を支払った土地は、使用権を遺族に継承しながら永代に渡っての使用が可能です。ただし、継承者がいなくなったりお墓を返還したりすると使用権は失われます。
墓石代
墓石は寺院や霊園ではなく、石材店に製作や据え付けを依頼するのが一般的です。墓石代には墓石の石材の費用や彫刻料、据え付け工事代金、墓石周辺に設置する花立や香皿などの費用が含まれます。
費用の支払いは、契約時に一部を支払い、お墓の据え付けが終わったあとに残金を支払う場合が多いようです。石材店によっては分割払いが選択できます。
管理料
管理料は、墓地や霊園の共用スペースの維持管理や、水道光熱費などをまかなうために、霊園の管理者や寺院に支払う費用です。一般的には永代使用契約を結んだ時点から管理料の支払いがスタートし、1年分ないし数年分をまとめて支払います。
管理料を長期間滞納すると墓地の使用権が取り消され、墓石が撤去されることもあるため注意が必要です。
お墓の販売価格の相場
墓石代の相場は80~200万円程度です。ただし、区画の広さや石の種類、墓石の形などによって価格は大きく変わり、なかには300万円を超えるものもあります。
永代使用料と管理料は、同じ霊園内でも区画の広さによって区分されているのが一般的です。図表1で分かるように、霊園の立地などにもよって金額設定には大きな幅があります。
図表1
区画面積 | 永代使用料の相場 | 管理料の相場 |
---|---|---|
2~2.5平方メートル | 30~150万円 | 3000~1万5000円 |
3~3.5平方メートル | 40~225万円 | 4500~1万5000円 |
5~6平方メートル | 70~400万円 | 4500~1万9000円 |
また、樹木葬や合祀(ごうし)墓など個々の墓石がないタイプのお墓の場合は一般的なお墓よりも費用相場が低く、10~40万円程度で埋葬が可能なケースもあります。
【PR】「相続の手続き何にからやれば...」それならプロにおまかせ!年間7万件突破まずは無料診断
お墓の費用を抑えるポイント
墓にかかる総費用を左右する主な要因は、次のような点です。
・墓を建てる霊園や墓地の利便性
・墓を建てる区画の広さや位置
・墓石の種類
お墓を建てる霊園や墓地の交通アクセスや設備の利便性が良いほど、永代使用料や管理料は高くなる傾向があります。
また、同じ霊園内でも区画が広く日当たりや景観などの条件が良い方が、販売価格は高く設定されます。設備の新しさや区画の広さなどにこだわりすぎない方が、費用を抑えやすいでしょう。
墓石に関しても、大きいもの、デザインが凝っているものなどは価格が高くなりがちです。費用を重視するなら、ベーシックなものを選ぶ方がよいでしょう。
また、墓石のいらない樹木葬などの新しいお墓の形を選択することでも、お墓の費用を抑えられます。
費用の相場とポイントを知って予算に合うお墓作りをしよう
お墓にかかる主な費用は、永代使用料、管理料、墓石代の3つです。いずれも費用の相場には幅がありますが、トータルでは100万円超~数百万円かかることが多いでしょう。
お墓にかかる費用は、お墓の立地や墓石の種類、デザインなどに左右されます。こだわりたいことに優先順位をつけて、予算と相談しながらお墓作りを進めることが大切です。
出典
厚生労働省 墓地経営・管理の指針等について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員