関東と関西の葬式事情を比較。お墓や葬儀費用・香典代の平均は? どっちが高い?

配信日: 2022.03.29

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関東と関西の葬式事情を比較。お墓や葬儀費用・香典代の平均は? どっちが高い?
葬式事情は地域によって千差万別です。慣れていない土地で葬式に呼ばれたら、いくら香典を包めばいいのか困る人も多いでしょう。またお墓や葬儀費用を今から積み立てたいと考えている人も、どのくらい費用が発生するか気になることでしょう。そこで今回はお墓や葬儀費用・香典代の平均を、関東地方と関西地方と比較しながら紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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お墓の費用の比較

お墓の費用は永代使用料・墓石代・管理料の3つです。永代使用料は、墓石がある土地を使用する権利に対しての料金であるため、地価によって料金が変化します。永代使用料の全国平均は67万7300円です。
 
地域別に見ると、東京都が86万9800円、神奈川県が73万200円、千葉県が62万5200円埼玉県が49万3600円、関東1都3県の平均が68万150円です。対して大阪府が85万4900円、京都府が114万2600円、兵庫県が68万6800円、関西2府1県の平均が89万4760円かかっています。東京都・大阪府・京都府など土地が高い地域では、永代使用料が高くなります。
 
墓石代も地域によって相場が変わります。地域によって墓石の材料や使用する石材の量、流行しているデザインが異なるためです。墓石代の全国平均は133万8300円です。
 
地域別に見ると、東京都が130万4600円、神奈川県が143万8000円、千葉県が166万4900円、埼玉県が131万3000円、関東1都3県の平均が143万125円です。大阪府が111万8900円、京都府が117万2400円、兵庫県が109万3700円、関西2府1県の平均が112万8330円です。全体的に見て関西地方より関東地方において費用がかかります。
 
これに加えて、管理費が年間5000円~1万5000円かかります。管理費は地域によってそこまで価格の差は生じません。
 

葬儀費用の比較

葬儀費用は内訳として、葬儀一式料金・僧侶へのお布施・飲食接待費が含まれています。葬儀費用の全国平均値は143万1285円、中央値は130万円です。関東地方(茨城県・栃木県・群馬県・東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)の葬儀費用の平均値は148万1225円、中央値は130万円です。
 
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の関東1都3県に限ると、葬儀費用の平均値は145万5084円、中央値は122万円となります。他方で関西地方(三重県・滋賀県・大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県)葬儀費用の平均値は131万2347円、中央値は120万円です。
 
以上のように関西地方の方が、関東地方と比較して、葬儀費用が安い傾向にあります。理由としては、関西地方では「通夜ぶるまい」の習慣がほとんどないということが挙げられます。
 
通夜ぶるまいとは、参列者への感謝と故人をしのんで、通夜の後に参列者全員にお酒や食事を振る舞うことです。通夜ぶるまいにかかる費用は飲食接待費として喪家の負担となります。他方で関西地方の通夜参列者は焼香後速やかに帰宅します。通夜ぶるまいがあったとしても遺族や親族のみです。したがって飲食接待費がほとんど発生しないため、関西地方の葬儀費用は抑えられています。
 

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香典代の比較

上述の通り、関西地方では通夜ぶるまいがありません。したがってそれを考慮して、関西地方の香典代は関東地方と比較して抑えられています。
 
香典代の相場は、両親からが関東で10万円、関西で5万円、きょうだいからが関東で5万円、関西で5万~3万円、祖父母からが関東で3万円、関西で3万円~1万円、親族からが関東で1万円、関西で1万~5000円です。また会社の上司からが関東で1万円~5000円、関西で5000円、同僚・部下からが関東で1万円~5000円、関西で5000~3000円です。
 

まとめ

以上のように関東地方と関西地方で費用が異なります。ただし葬儀費用は形式によって価格が大幅に変化します。家族葬や一日葬は一般葬と比べて低額です。身の丈にあった葬儀形式を選びましょう。また香典代も同様です。故人との関係性や他の参列者のバランスで香典代は変化します。故人に配慮した上で、適切な価格を包みましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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