更新日: 2022.03.30 葬儀

「墓じまい」にはいくらかかる?

「墓じまい」にはいくらかかる?
ライフスタイルの変化に伴い、お墓の種類や管理の仕方が多様化してきています。お墓を維持・管理するのが難しくなった場合、墓じまいを行う人が増えてきました。
 
墓じまいを検討する場合、一番気になるのがどのくらいの費用がかかるのかという点ではないでしょうか。ここでは、墓じまいの費用について詳しく解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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墓じまいとは?

墓じまいとは、現在あるお墓を撤去して他の供養方法を取ることです。お墓を管理できなくなったら、現在の場所から撤去し、永年供養墓などのお墓に遺骨を移して供養します。遺骨を一度取り出して移転することが多いので、墓じまいのことを「改葬」と言うこともあります。
 
事前準備として、墓じまいの前に親族ときちんと話し合いをしておくことをおすすめします。親族の同意を得ずに墓じまいをすると、後々大きなトラブルに発展する可能性があるのでご注意ください。
 

墓じまいの費用相場

墓じまいにかかる費用はおよそ30~300万円程度が相場です。ある墓じまいに関する調査によると、墓じまいにかかった費用を50万円未満と答えた方が26.3%、50~100万円未満が17.1%、100~150万円未満が18.4%、150~200万円未満が10.5%、200万円以上が22.3%という結果でした。
 

・お墓の撤去に関する費用について

お墓を撤去する際は、墓石の撤去費用、出骨作業、お布施代、離檀料などがかかります。
 
お墓は寺院などから敷地を借りて建てられているため、墓じまいする際はきれいな更地に戻さなければいけません。石材店に依頼して行う墓石の撤去は、墓石の大きさや数などによって大きく異なります。石材店に見積もりをお願いし、事前にいくらかかるか確認してから依頼するようにしましょう。
 
墓じまいでは、遺骨からお墓を取り出す作業も必要になります。遺骨一体ずつに費用がかかることが多いため、遺骨の数が多いと費用が高くなる可能性が高いです。遺骨を取り出す際は、お墓に入っている魂を抜くために「閉眼供養」という儀式を行います。
 
撤去前の法要を執り行ったら、寺院へお布施代を支払いましょう。このとき支払うお布施料は、基本的に通常の法要と同額程度で問題ありません。
 
お墓が寺院にある場合、檀家を離れるために離檀料を支払います。離檀料の費用は法律で決められている訳ではないため、地域や寺院によって費用が大きく異なります。通常の法要などで包むお金と同額またはその2~3倍程度が目安と言われています。寺院より高額な離檀料を請求されたというケースもあるので注意が必要です。
 

・行政手続きに関する費用について

また墓じまいを行う際は、各自治体にて埋蔵証明書、受入証明書、改葬許可書を取得しなければいけません。書類を発行する自治体によって金額は異なりますが、数百円~1,500円程度が相場です。どの自治体を利用したとしても、費用は少額なので安心してください。
 

・新しい納骨先に関する費用について

取り出した遺骨は勝手に廃棄したり放置することが禁止されているため、墓じまいした後に新しい納骨先が必要になります。永代供養墓や樹木葬、納骨堂、散骨など様々な選択肢があるため、それぞれの特徴を理解した上で次のお墓を選びましょう。
 
新しい納骨先にかかる費用はお墓の種類によって大きく異なります。複数の納骨先を比較検討してから選ぶのが良いでしょう。新しい納骨先が決まったら、「開眼供養」と呼ばれる魂入れの儀式を行ってください。法要を寺院に依頼する際は、お礼として寺院にお布施を支払いましょう。
 

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墓じまいについて考えてみませんか?

現代のライフスタイルでは、定期的な墓参りやお墓を維持するのが難しいと感じる人が多くなっています。
 
お墓を維持する家族がいたとしても、管理が大変だという理由で墓じまいを選ぶ人が増えてきています。墓じまいをした後に、永代供養や散骨などを行うという選択肢もあります。終活の一つとして、墓じまいについて考えてみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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