更新日: 2022.09.12 葬儀

お葬式を1日で済ませる「一日葬」ってどんなもの? 費用はいくらくらい?

お葬式を1日で済ませる「一日葬」ってどんなもの? 費用はいくらくらい?
近年の社会情勢による生活様式の変化の波は冠婚葬祭にも及んでおり、こと葬儀においては1日で済ませる「一日葬」が増加しているようです。一日葬とはどんなものなのか、費用はどれくらいかかるのか、気になる一日葬について解説します。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

コロナ禍で需要拡大! 一日葬ってどんなもの?

一日葬とは、その名の通り通夜を行わず、葬儀と告別式、火葬を1日で済ませるお葬式の形態です。
 
新型コロナウイルスの流行に伴い、感染リスクを抑えるために接触の機会を減らしながら少人数で葬儀を行える一日葬の需要が高まり、むすびす株式会社が公開している首都圏を対象とした一日葬の受注件数では、1回目の緊急事態宣言が発令された2020年はコロナ禍前の前年と比較して1.5倍ほど増加しています。
 
図表1

出典:むすびす株式会社 「一日葬」に関する受注件数の実態(PR TIMES)
 
一日葬は通夜の省略をはじめ、葬儀の日程を短縮できることから、遺族の肉体的・精神的負担を減らせるだけでなく、参列者の都合も考慮できる点などが注目され、コロナ禍以前から行われています。
 
また、一日葬は従来の葬儀に比べて費用面の負担も抑えることができ、斎場の利用料が半額となることもあるようです。そのため、新型コロナウイルスの流行が落ち着いた後も、一日葬は一定数の需要が残り続けることが考えられます。
 
とはいえ、葬儀会社や斎場などによっては一日葬を行うことができない場合もあるため、その点は確認や相談が必要となるでしょう。
 

一日葬の流れはどうなっている?

一般的な一日葬は、午前10時頃に始まって夕方には終了するという流れになるようです。
 
図表2

出典: お葬式のむすびす 「1日家族葬」
 
一日葬でも葬儀会社との事前の打ち合わせなどは葬儀前日までに行うことになり、葬儀に関するすべてが1日で終わるわけではありません。葬儀にはそれなりの準備がかかることは、一日葬を検討する場合でも理解しておく必要があるでしょう。
 

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一日葬にかかる費用はどれくらい?

葬儀相談・依頼サイト「いい葬儀」が発表した「第5回お葬式に関する全国調査」によれば、葬儀費用(基本料金、飲食費、返礼品の総額)の平均は2022年で110万7000円となっています。
 
一生の締めくくりに行われる儀式だけあって平均も高額になっていますが、一般的には葬儀の規模が大きくなれば費用は増えます。
 
それに対して一日葬の場合、例えば「お葬式のむすびす」が提供するシンプルなプラン「1日家族葬」であれば費用は53万3000円からとなっており、平均的な費用の半分程度で葬儀を行うことができます。
 

費用だけでなく葬儀の内容も重視

葬儀費用を抑えられるのも一日葬の特徴の1つではありますが、費用面だけにとらわれてはいけません。
 
一口に一日葬といっても葬儀会社ごとにプランがいくつもあるほか、オプションやサポートの違いによって葬儀の内容が大きく変わることもあるからです。
 
一日葬も通常の葬儀と同じく、費用のほかに内容についても比較・検討して、遺族や故人の想いに合った一日葬ができる葬儀会社やプランを選びましょう。
 

これからの時代の葬儀は一日葬も検討を

これまで葬儀といえば、通夜を含めて2日間や3日間で行われるのが一般的でしたが、コロナ禍での感染症対策をきっかけに、現在では遺族の負担が少ない一日葬で行うケースも増えているようです。
 
葬儀では形式はもちろんですが、それと同じくらい大切なのは故人をしのぶ気持ちです。葬儀については今後、一日葬も検討するのが当たり前の時代となっていくのかもしれません。
 

出典

むすびす株式会社 「一日葬」に関する受注件数の実態(PR TIMES)
お葬式のむすびす 1日家族葬
株式会社鎌倉新書 第5回お葬式に関する全国調査(2022年)
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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