更新日: 2023.01.04 相続

チェンソーマン デンジの借金は父親のものなのに、支払義務がある? もし両親が借金を残して亡くなった場合の対処法は?

チェンソーマン デンジの借金は父親のものなのに、支払義務がある? もし両親が借金を残して亡くなった場合の対処法は?
両親が借金を残して亡くなった場合、その子どもには支払義務があるのでしょうか。これは、多くの人が疑問に思っていることかもしれません。そこで今回は、漫画やアニメで大人気の『チェンソーマン』の主人公であるデンジを例にとって、わかりやすく解説します。
 
また、両親が借金を残して亡くなった場合はどうすればよいのかの対処法も紹介していきます。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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チェンソーマンの主人公デンジの状況とは?

漫画やアニメで大人気の作品『チェンソーマン』。その主人公のデンジには、亡くなった父親の残した莫大な借金があります。その額はなんと3800万円以上で、しかもヤクザからの借金です。『チェンソーマン』は、亡くなった父親の代わりにその莫大な借金を返そうと、悪魔と契約したデンジがデビルハンターとなり、命をかけてお金を稼いでいく物語です。
 
しかし、そもそもデンジには、亡くなった父親の借金を返す義務があるのでしょうか。デンジは何の疑問も持たずに、何度も命を失うような危険な目にあいながら懸命に働いています。この状況からデンジを救う方法はあるのでしょうか。
 

デンジは亡くなった父親の借金の支払義務があるの?

結論からいうと、基本としては支払義務があります。この物語の場合、デンジは父親の法定相続人です。親の残した借金は「負の遺産」として、すべて相続することになります。しかし、「相続放棄」の手続きをすれば、支払義務は生じません。デンジは相続放棄の手続きをしていなかったため、父親の負の遺産を背負うことになってしまったのです。
 
ちなみに、日本の1世帯あたりの平均負債額は、総務省統計局の調査によると570万円と発表されています。この負の遺産は、「相続放棄」の手続きをしない限り、親から子どもへと引き継がれてしまうのです。
 

両親が借金を残して亡くなった場合の対処法を紹介!

両親が借金を残して亡くなった場合には、「相続放棄」の手続きをして対処しましょう。相続放棄とは、「借金を相続したくない人」や「相続問題に巻き込まれたくない人」を対象とした、裁判所で申述を行う手続きのことです。住んでいる地域の家庭裁判所での手続きとなります。ただし、3カ月以内に対処しないと手続きができなくなりますので、注意が必要です。
 
手続きには、相続放棄の理由を書く「相続放棄申述書」と、亡くなった人との関係を証明するための「戸籍謄本」を用意します。手数料は国に払う税金となる「収入印紙代」と連絡をもらうための「切手代」だけです。
 
インターネットでは対応していないため、必ず郵送か持ち込みで対処しましょう。以上の手続きをすることで、たとえデンジのように両親に高額の借金があったとしても、負の遺産は相続せずに済みます。
 
ただし、相続放棄をすると、正の遺産があっても相続はできません。そのため、正の遺産がある場合には負の遺産を差し引いた金額を計算してから手続きを考えるようにしましょう。
 
一旦手続きをすると、相続放棄を撤回はできなくなるので、慎重さが必要です。また、相続放棄をする前に遺産を使ってしまうと、「法定単純承認」となり、相続放棄の手続きができなくなるので注意してください。
 
最も留意すべきは、相続放棄しても借金が無くなるわけではないということです。借金の返済義務は、次の順位の相続者に引き継がれます。そのため、相続放棄をした場合には必ず関係者に連絡を入れ、不用意なトラブルの発生を防ぐ必要があるでしょう。
 

親の借金には早急に対処して普通の幸せをつかもう

デンジの亡くなった父親が抱えていた借金は、デンジに負の遺産として引き継がれ、支払義務が生じてしまいました。しかし、このような場合でも相続放棄することで、負の遺産を相続せずに済みます。ただし、相続放棄には正の遺産も相続できないなどのデメリットもあります。また、借金が無しになるわけではないことも注意したいところです。
 
もし、これから親の借金を相続するような状況になったなら、デメリットや注意すべき点を把握しながら早急に対処し、普通の幸せをしっかりとつかみましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告 負債の状況

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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