相続した空き家の維持費はいくらかかる? 空き家の処分や有効活用について解説

配信日: 2023.01.22

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相続した空き家の維持費はいくらかかる? 空き家の処分や有効活用について解説
実家から離れて暮らしている人が、親が亡くなるなどして実家などの空き家を相続した場合は、維持費がかかってしまいます。空き家のままだと維持費がかかるだけでなく、老朽化による災害なども考えられるため、処分に困っている人も多いのではないでしょうか?
 
そこで本記事では、相続した空き家の維持費について紹介するとともに、空き家の処分や有効活用の方法について解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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相続した家の維持費

国土交通省住宅局の「令和元年空き家所有者実態調査」では、空き家の年間の維持費は年間で5万~10万円未満と回答した人が18.0%と最も多くなっています。また、3万~5万円という人が14.6%、10万~20万円と答えた人は14.2%でした。
 
住んでいない家に年間で費用がかかってしまうことを考えると、負担に感じるかもしれません。実際に管理をする課題として、「管理費用の負担が重い」と答えた人は 21.6%なので、負担に感じている人も多いようです。
 
そのほかの課題としては、「管理の作業が大変」が 29.8%、「住宅を利用する予定がないので管理しても無駄になる」が 26.0%でした。
 

空き家の活用方法

空き家の活用法としては、売却や賃貸、解体などを挙げることができます。
 

空き家の売却

空き家を売却することで固定資産税などの維持費や維持管理の手間をなくすことができます。また、売却する場合はリフォーム費用や解体費用を買主側が負担するので売却価格は低くなりますが、時間や手間がかかりにくい点がメリットです。
 

空き家の賃貸

空き家を賃貸することも有効な活用方法です。賃貸のメリットは、売却と違って手放さずに活用できるところにあります。そのため、今後空き家に再び住みたいと思ったときに、賃貸契約をやめて住むことも可能です。
 
しかし、貸主責任があるため、家のトラブルについて解決しなければいけない点は注意点です。また、立地や築年数によっては借り手がみつからなかったり、リフォームが必要だったりすることも考えられます。
 
賃貸を検討する場合は、不動産会社に相談するなどして進めるようにしましょう。
 

空き家の解体

空き家を解体し、土地のみを管理していくことも選択肢の1つです。空き家の管理が無くなるので、管理の手間がいらなくなります。
 
しかし、固定資産税の「住宅用地及びその特例措置」を受けられなくなるため、税金の負担は大きくなる点は注意点です。
 

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リースバックの活用

相続した家に一定期間住むことを検討している場合は、リースバック制度を活用することも有効な手段です。リースバック制度は、リースバック事業者に家を売却し、売買代金を受け取った上で、毎月の賃貸料をリースバック事業者に支払うことで引き続き住むことができます。
 
毎月の賃貸料は支払わなければいけませんが、固定資産税などの支払いがなくなるのもメリットです。また、リースバック事業者に売却するので、一般的な売却と違って、買い手が見つからないということも防げるほか、一括で現金を受け取ることもできるので、現金の確保も可能です。
 

ご自身に合った活用方法をシミュレーションしてみましょう

本記事では、相続した空き家の維持費について紹介するとともに、空き家の処分や有効活用の方法について解説してきました。
 
相続などで空き家を取得する前に、空き家をどのように活用するかシミュレーションしておくことが重要です。その中で、ご自身に一番合った活用方法ができるように準備しておきましょう。
 

出典

国土交通省住宅局 令和元年空き家所有者実態調査
東京都主税局 固定資産税・都市計画税(土地・家屋)
NPO法人 空き家・空地管理センター
国土交通省 住宅のリースバックに関するガイドブック
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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