芦屋? 麻布? 新宿? 相続税の納付額が大きい税務署はどこ?
配信日: 2023.06.05
そこで本記事では、一般的にお金持ちが住んでいるとイメージされやすい自治体の、直近の相続税の納付税額について、国税庁が公開している統計情報を基にランキング形式で紹介します。
日本一、相続税をたくさん払っている地域はどこなのか、支払っている人はどのくらいいるのか、イメージしながらチェックしてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「芦屋」の1人当たりの相続税の納付税額は2000万円超
関西でお金持ちが住む場所といえば「兵庫県芦屋市」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
昭和初期に開発された同市内にある六麓荘町は、今も厳しい建築条件を満たさなければ住むことすらできず、芦屋市全体の「富豪の街」のイメージを維持し続けています。まずは芦屋の相続税関連のデータをまとめたので確認してみましょう。
納付税額:215億5979万9000円
相続人数:1010人
1人当たりの納税額:約2130万円
やはり全体の納付税額はもちろん、相続人の数も非常に多いことが分かります。また、相続人の数が1000人を超えているにも関わらず、1人当たりの納税額が2000万円超なのも、さすが「富豪の街」ではないでしょうか。
ただ、実は芦屋もまだまだ「序の口」。関東にはさらにたくさんの相続税を支払っている地域があるのです。
相続人の数、納期金額ともに上位は多い
東京都内の税務署で、各項目で際立っている地域をピックアップしました。
【図表1】
税務署 | 納付金額 | 相続人の数 | 1人当たりの納付税額 |
---|---|---|---|
芦屋 | 215億5979万円 | 1010人 | 2134万6336円 |
渋谷 | 288億3155万円 | 1127人 | 2558万2565円 |
麻布 | 264億5368万円 | 556人 | 4757万8567円 |
武蔵野 | 241億1020万円 | 2020人 | 1193万5746円 |
荻窪 | 238億4774万円 | 1359人 | 1754万8008円 |
北沢 | 221億7029万円 | 1504人 | 1474万0890円 |
立川 | 220億9732万円 | 1969人 | 1122万2614円 |
新宿 | 187億7702万円 | 685人 | 2741万1718円 |
目黒 | 168億0407万円 | 1403人 | 1197万7244円 |
※国税局 統計情報(東京国税局)相続税をもとに筆者作成
1人当たりの納税税額が1番多いのが「麻布」で、「渋谷」は全体的に芦屋を上回っている金額となっています。「新宿」や「目黒」は納付金額の合計は少ないものの、新宿は1人当たりの納付税額で、目黒は相続人の数で、それぞれ芦屋を上回っています。
さらに「荻窪」や「北沢」といった、関西圏では若干、知名度が低い地域も、かなりの相続税が納付されていることも、特筆すべきポイントといえるでしょう。
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まとめ
芦屋の相続税に関わるデータと、東京の各税務署の管轄地域を比較しました。
もちろん、相続税だけですべてを語れるわけではありませんが、各税務署にある企業や世帯の特徴を読み解くヒントになります。興味を持った方はぜひ、ご自身の地域の相続税について調べてみてください。
出典
国税庁 大阪国税局 統計情報 令和2年 直接税(相続税)
国税庁 東京国税局 統計情報 令和2年 直接税(相続税)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー