更新日: 2023.07.19 葬儀

約7割が「跡継ぎ不要のお墓」を購入? 墓石はいらない? 「墓じまい」「改葬」も増加中

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

約7割が「跡継ぎ不要のお墓」を購入? 墓石はいらない? 「墓じまい」「改葬」も増加中
終活の一環として取り組まれているのが、お墓の準備です。実際に準備を始めてから、どのようなお墓を選べばよいかわからない、と感じている方もいるでしょう。このようなケースで参考にしたいのが、お墓の準備を既に済ませた方たちの選択です。
 
ここでは「お墓選びの実態調査(2023年)」をもとに、選ばれているお墓などを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

跡継ぎ不要のお墓が人気

お墓探しは、多くの方にとって初めての経験です。「選択を間違えていないか」などの不安を感じることは少なくありません。
 
お墓を購入した方の選択を知るうえで参考になるのが、アットセル株式会社が2023年1月18日から3月31日にかけて実施したインターネット調査「お墓選びの実態調査(2023年)」です。同調査によると、以下のお墓が選ばれています。
 

・約7割が跡継ぎ不要のお墓を選択

すでにお墓を購入した方を対象に「購入したお墓の種類」を調査したところ、約7割の方が跡継ぎ不要のお墓を選択していることがわかりました。具体的な内訳は、34.9%が樹木葬、14.8%が納骨堂、6.2%が合祀(ごうし)墓、14.8%がその他の永代供養墓となっています。
 
合祀墓とは、共同墓ともいわれ、血縁関係のない同士でも遺骨を一緒に埋葬する方法です。一方、一般墓を選んだ方は29.2%です。
 
同じ質問を、お墓の購入を検討中の方にしたところ、32.5%が樹木葬、12.2%が納骨堂、11.4%が合祀墓、16.3%がその他の永代供養墓を検討していることがわかりました。一般墓の購入を検討している方の割合は27.6%です。すでにお墓を購入した方において、合祀(ごうし)墓の割合がやや低くなっています。
 

・墓石は不要と考えている人が増えている

一般墓を購入または検討している方の割合は3割を下回っています。一般墓は、墓石を建てて家族や親族で守っていく伝統的なお墓です。価値観の変化などにより、墓石や家単位での承継を不要、と考えている方が増えていることがうかがえます。
 
家族や親族などの理解を得られるのであれば、墓石のないお墓も選択肢に加えられるでしょう。
 

・お墓探しのきっかけは「墓じまい」

「お墓選びの実態調査(2023年)」は、お墓探しを始めた理由も調査しています。一定の割合を占めているのがお墓の引越し(墓じまい)です。40代では10%以上、60代では20%以上となっています。多少の増減はあるものの、年齢とともにその割合は高くなっています。
 
ちなみに、お墓の引越し(墓じまい)は、既存のお墓を解体・撤去して使用権を返還するとともに、取り出した遺骨を新たな方法で供養することです。お墓を継ぐ人がいない、体力の問題でお墓参りが難しくなった、などの理由で行われています。これらをきっかけとして、新しいお墓を探す方が多いといえるでしょう。
 

お墓に対する考え方は変わりつつある

「お墓選びの実態調査(2023年)」によると、約7割の方が跡継ぎ不要のお墓を選んでいます。価値観の変化や核家族化の進展を受けて、お墓に対する考え方は変わりつつあるといえるかもしれません。本人、家族、親族などの価値観から影響を受けますが、以前よりもお墓の選択肢は広がっているといえるでしょう。
 
以上を参考に、納得できるお墓探しを進めてみてはいかがでしょうか。
 

出典

独立行政法人国民生活センター ウェブ版 国民生活8
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】相続する土地・マンションがあなたの生活を助けるかも?

ライターさん募集