更新日: 2023.09.28 贈与

知らなかった! 大学進学時に親から車をもらったら「贈与税」がかかる? 税金をおさえる方法はありますか?

知らなかった! 大学進学時に親から車をもらったら「贈与税」がかかる?  税金をおさえる方法はありますか?
子どもの進学は家族にとって大きなイベントです。進学するごとにお祝いの品は豪華になる家庭も少なくないでしょう。特に大学生は行動範囲も広くなり、中には親から車をもらう人もいるかもしれません。
 
しかし、車をもらった場合には税金がかかるケースがあります。本記事では、車をもらった場合の税金と、その税金をおさえる方法について解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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車をもらった場合にかかる税金

親から車をもらった場合、贈与税がかかる場合があります。
 
贈与税は、個人から財産を贈与された時にかかる税金です。1人の人がその年の1月1日から12月31日までの1年間に贈与を受けた財産の合計額から、基礎控除の110万円を差し引き、その残りの額に対して課税されます。
 
車の場合は、親から譲ってもらった、または購入してもらった車の本体価格が110万円を超える場合には税金がかかり、その贈与税を払うのは、車をもらった子どもになります。贈与税は車以外の財産も課税対象になります。大学進学でお祝いを受け取った年には注意が必要です。
 

税金を抑える方法

親から車をもらった場合、また、購入してもらった場合、いずれも新車なら110万円を超えてしまう可能性が高いでしょう。
 
親が乗っていた車をもらった場合でも、車の価値が高いものでしたら課税されるケースがあります。では、どのようにすれば税金をおさえられるかを解説していきます。
 

価値が下がってから譲渡してもらう

車の価値が下がってから、もらう際には税金がかかりません。車の価値が高い期間は、親から借り受ける形で車を利用しましょう。
 
借り受けたまま、車の価値が下がるまで待ち、価値が110万円を下回るのを待ったあと、正式に譲り受ける形をとれば、贈与税は課税されなくなります。車の価値の査定は市場動向に左右される部分があり、複数業者に見積もりを取ってもらうのが有効です。
 
その中で最も価格の低い資料を保存しておき、申告の際に提出するとよいでしょう。
 

購入してもらう時の対応

贈与者である親の名義で購入、ローンを支払ってもらった場合、所有者の名義を変更しなければ税金は発生しませんので購入してもらう時の対応として有効でしょう。この場合も車の価値が110万円を下回った時点で正式に譲り受けることで税金をおさえられます。
 
また、どうしても欲しい車の価値が高いのであれば、直接、110万円の贈与を受けて購入するのもよいでしょう。110万円を超えた部分は課税されるものの、非課税枠を最大限に活かせます。
 
ただし毎年、計画的・規則的に贈与を行うと、最初から贈与額が決まっていたとみなされ、課税対象になる可能性があるので注意しましょう。例えば、300万の車を買うために毎年100万円の贈与を受けた場合などです。
 

例外として

基本的にはもらう車の価値が110万を超えた場合は贈与税が発生しますが、例外として通学距離が長いなど、生活に必要なものと認められた場合は贈与税がかからない場合があります。
 

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まとめ

親から車をもらった場合にかかる税金と、税金をおさえる方法について解説しました。せっかく親から車をもらえるのですから、可能な限り税金は払いたくないものです。
 
しかし、しっかり対策しないと脱税になり、罰金の対象になる事もあるので、もらえるからといって簡単に考えないよう注意する必要があります。
 

出典

国税庁 贈与税がかかる場合
国税庁 財産をもらったとき
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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