「葬式代」が高い!葬儀代には何が含まれている?費用を抑えることは可能?
配信日: 2023.10.10
故人を悔いなく見送るためには、費用のシミュレーションが重要です。本記事では、お葬式にかかる費用の内訳と、葬儀代を抑えるためのポイントを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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葬儀代だけじゃない! お葬式で必要な費用
お葬式では、通夜・葬儀以外にも、さまざまなお金がかかります。一般的なお葬式にかかる費用は、以下のとおりです。
●葬儀本体費用
●寺院費用
●飲食接待費用
お葬式に必要な費用全体を把握することで、葬儀にかかるコストのシミュレーションが可能になります。今回は、お葬式全体で必要な費用と、それぞれの内訳を解説します。
葬儀本体費用
葬儀そのものにかかるお金です。葬儀本体費用は、さらに葬儀前と通夜・葬式に分けられますが、それぞれの内訳は、以下のとおりです。
●遺体の搬送
●エンバーミング
●ひつぎ代
●式場使用料
●祭壇
●位牌(いはい)
●遺影写真
なお、事情により、自宅での遺体安置ができない場合は、専用施設での保管料が別途必要です。
葬儀本体費用は、葬儀社によるばらつきが大きく、式場や祭壇のランクによって、15〜数百万円の開きがあります。
寺院費用
寺院費用とは、菩提(ぼだい)寺に納めるお金で、大きく以下に分けられます。
●戒名料
●読経料
株式会社鎌倉新書が運営するサイト「いい葬儀」が行った「第5回お葬式に関する全国調査」によると、寺院費用の平均は22万4000円です。
ただし、寺院や僧侶のランクに応じて、読経料の相場は変わってくるため、相場が分からない場合は、事前の相談が大切になります。
また近年は、お寺と檀家(だんか)の関係性が薄れており、亡くなってから「どこに連絡したらいいのだろう」と、トラブルになるケースも見られます。そのため、両親や兄弟とは普段から、葬儀の費用だけではなく、お寺への連絡方法や、これまでの付き合い方についても、確認しておきたいですね。
飲食接待費用
飲食接待費用は、大きく以下の内訳に分けられます。
●通夜料理
●告別料理
●会葬返礼品
前述の「第5回お葬式に関する全国調査」によると、葬儀後の飲食接待費用は平均20万1000円です。葬儀では、通夜料理のほか、首都圏の場合は繰り上げ初七日法要を行うケースが多く、告別料理も併せてふるまわれます。
飲食接待費用は1人あたり3000円くらいが目安のようです。規模の大きい葬儀の場合、参列者の半数以上の料理を用意するのが慣例として定着しています。
会葬返礼品は、簡単な茶菓子やカタログギフトが多く、1人あたり1000〜3000円が相場のようです。
葬儀代を安く抑えるポイント
冠婚葬祭の中でも、お金がかかるイメージのあるお葬式ですが、ちょっとしたポイントを押さえておくことで、費用の節約につながります。
複数社から見積もりを取得する
葬儀社に依頼する際は、複数社からの見積もりが基本です。複数社から見積もりを取ることで、おおよその費用相場が把握できて、葬儀社ごとのサービスが見えてきます。
見積もりの取得数は、2~3社が目安です。なお、地域によっては、葬儀社が暗黙の了解で決まっているケースもあります。その場合は、見積もり時に詳細を確認しましょう。
必要最小限のプランを選ぶ
葬儀のトータルコストは、プラン選びで変わってきます。斎場の規模や会食の料理など、必要最小限のプランにまとめることで、葬儀代の節約が可能です。
最近では、こぢんまりとした家族葬や一日葬が増えていますし、戒名をあえてもらわないパターンも、主流になりつつあります。
故人の遺志を尊重しつつも、必要なプランやオプションを見きわめることで、無駄のない葬儀をプランニングできます。
葬儀保険を活用する
葬儀保険は、葬儀にかかるもろもろの費用を補てんしてくれる保険です。一般的な生命保険よりも月々の保険料が安く、オプションも充実しています。保険商品によって補償範囲が異なるため、理想の葬儀に合わせて選びましょう。
自身が深く関わる葬式は、両親や兄弟などの親近者の場合が多く、できるかぎりイメージしたくないイベントですが、生前から少しずつ話を進めておくと、いざというときに焦りません。また、本人から希望を聞いておくことで、後悔のないお見送りがかないます。
故人とのお別れは、葬儀以外にも寺院費用や会食費用など、さまざまなお金がかかります。できるかぎり複数の葬儀社から見積もりを取得したうえで、費用を最小限に抑えられるプランを見きわめましょう。
出典
株式会社鎌倉新書 いい葬儀 「第5回お葬式に関する全国調査」(2022年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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