更新日: 2024.03.15 その他相続
両親が事故で急逝…「どのくらい資産を持っていたか」どう確認すればいいですか?
そこで今回は、故人の銀行口座の保有状況、株式などの証券や生命保険の契約状況を確認する方法を解説します。故人の財産状況の確認をしたい方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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故人の資産を確認する方法
故人が保有していた資産や保険などを確認する方法は、資産の種類によって異なります。ここでは、銀行関係の金融資産、株式などの証券口座、生命保険関係に分けて確認方法を解説します。
預金残高などの金融資産
遺産相続の手続きを進める際には、残高証明書などの書類が必要になることがあります。
故人のキャッシュカードや通帳などから金融機関に連絡をすると、資産状況の確認や残高証明書の発行が可能です。金融機関によって、必要な書類や手続き方法が異なりますので、確認しましょう。
もし、故人の資産を確認できるキャッシュカードや通帳がないとか、またはすべてそろっているかが不安な方は、弁護士に「全店照会」を依頼することで、口座を確認できることがあります。これは、弁護士法の第23条の2に基づいて行われます。
全店照会では、ひとつの金融機関にある普通預金や定期預金、投資信託など、すべての口座の調査が可能です。一支店だけでなく、全支店の口座有無も調べられるようです。
株式などの証券や開設口座
故人が株式などの証券や口座の保有している場合には、各証券会社で情報開示の手続きを済ませることで、口座を確認できます。
どの証券会社で取り引きしていたかが不明な場合には、証券保管振替機構で確認してもらえることもありますので、相談してみましょう。証券保管振替機構では、すべての証券会社の口座を一度に確認できるようです。
ただし、住所が変更されていたり、結婚前の名字で登録していたりする口座情報は、確認できないことがありますので、注意が必要です。
生命保険関係
生命保険に加入しているかどうかは、生命保険契約照会制度によって確認できます。制度を利用する前に、必ず以下の内容を確認しておきましょう。
・故人の生命保険証券
・定期的に故人あてに届く生命保険会社からの郵便物
・故人の預金通帳の保険料に関する口座振替履歴
なお、生命保険契約照会制度は、1件につき3000円(税込み)の費用がかかります。
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故人の資産状況はそれぞれの方法で把握しよう
両親の金融資産や保険について、正しく把握していない方もいらっしゃるでしょう。金融資産や株式証券、保険などは、それぞれ確認方法が異なります。故人の財産を把握することは、遺産相続を進めるうえで大切です。今回ご紹介した機関や方法でひとつずつ確認しましょう。
また、資産状況の確認や諸手続き、必要書類の準備などには時間がかかる可能性があります。早めに準備や確認を始めましょう。
出典
株式会社みずほ銀行 相続預金の残高証明書の発行
デジタル庁 e-GOV法令検索 昭和二十四年法律第二百五号 弁護士法 (報告の請求)第二十三条の二
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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