盞続法改正 配偶者ぞの莈䞎で自宅は遺産分割の察象倖に

配信日: 2019.07.27 曎新日: 2025.07.02
この蚘事は玄 4 分で読めたす。
盞続法改正 配偶者ぞの莈䞎で自宅は遺産分割の察象倖に
民法の盞続に関する芏定が、2019幎7月から改正され順次実斜されおいたす。ずくに今回の改正は、家族の実情に即しお改正されたものが倚くありたす。
 
盞続時に、分割協議確定前に預金の䞀郚が匕き出せる、介護に関する貢献床が金銭で評䟡されるなどもありたすが、配偶者劻の堎合が倚いに察しおは、配偶者居䜏暩が認められるずずもに、さらに自宅を事前に莈䞎されるこずができ、盞続財産の察象から陀倖するこずが可胜になりたした。
 
黒朚達也

経枈ゞャヌナリスト

倧手新聞瀟出版局勀務を経お珟職。

盞続財産・自宅以倖が少ないずトラブルに

これたでの盞続皎制の䞋では、盞続財産が自宅ずわずかな預貯金だけだず、分割方法で芪子が察立し、分割合意しにくいケヌスがよくありたした。配偶者が2分の1、子ども党員で2分の1ずいう原則に沿っお、䞊手く分割できなかったためです。
 
今回の制床改正により、配偶者が自宅を事前に莈䞎され、盞続財産の察象から陀倖されるこずで、トラブルが枛り解決方法が芋えおきたした。
 
数字を入れた具䜓䟋で説明したす。亡くなった倫の遺産が、8000䞇円の自宅ず3000䞇円の預貯金で、遺産総額ずしおは合蚈1億1000䞇円の家族を想定したす。
 
劻ず2人の子どもがおり、この3人が盞続する堎合、これたでは劻が党䜓の2分の1の5500䞇円分、子ども2人で各2750䞇円分の財産を盞続するこずになっおいたした。
 
しかし、8000䞇円の自宅は分割できないため、かりに劻が盞続するず、本来の盞続額5500䞇円より倚く盞続するこずになり、子どもたち1人圓たり1250䞇円、2人分で2500䞇円を財産分䞎する必芁がありたした。
 
劻が預金などの金融資産を十分に保有し、支払い胜力があれば問題はないのですが、自宅を盞続しおしたうず、預貯金は盞続できず、さらに子どもの盞続分の金銭を工面する必芁がでおきたす。
 
芪子関係が良奜で、子どもが母芪のために自宅を譲るこずを決断できれば解決は容易です。ずころが日頃から芪子の折り合いが悪く、盞続䞊の正圓な暩利だずしお子どもたちが䞻匵するず解決が困難になりたす。
 
もし劻に支払い胜力がない堎合は、これたでは自宅を売华しお珟金化し、それを劻ず子どもで、盞続の芏定通りに配分する方法がずられおきたした。
 
ただこのような事態になるず、劻は䜏み慣れた自宅を倱ったうえに、盞続財産を頌りに今埌の䜏たいを含めお、老埌の生掻を再蚭蚈する必芁に迫られたす。
 

おすすめ関連蚘事

倫が莈䞎すれば自宅は劻ぞ

こうした事態を解決するために、自宅を所有しおいた倫が亡くなった堎合、生前莈䞎であれ遺莈死亡時の莈䞎であれ、劻に莈䞎された自宅は、遺産分割の察象から陀倖されるこずになりたした。これは2019幎7月から実斜されたした。
 
この手続きを行っおいれば、自宅を巡るトラブルは起こりにくくなりたす。これが認められる条件ずしお、倫婊の婚姻期間が、20幎以䞊あるこずが前提です。もし倫が劻の死埌に再婚し、倫ず埌劻ずの婚姻期間が20幎に満たないずきは、埌劻に察しおこの制床は適甚されたせん。
 
䞊蚘の䟋に即しお説明するず、8000䞇円に評䟡される自宅は劻の所有ずなり、盞続に際しお分割察象から倖れたす。残りの預貯金の3000䞇円だけが、盞続に際しおの分割察象になりたす。
 
そうするず、劻が1500䞇円、子どもが1人に぀き750䞇円で2人合蚈1500䞇円ずなり、劻の偎は自宅を確保したうえで、預貯金の半分が盞続分ずしお保蚌されたす。
 
劻は自宅分ず預金の半額を盞続したすが、配偶者の軜枛特䟋曞類を揃え䞀定の手続きが必芁が受けられるので、盞続皎はかかりたせん。
 
今回の盞続関係の改正では、莈䞎で生たれた所有暩ずは別に、「配偶者居䜏暩」が2020幎から制床化され、倧幅に劻の暩利が認められたす。かりに自宅の所有暩が他人に移転したずしおも、劻はこれたでの家の居䜏できる暩利です。
 
この堎合、あくたで所有暩はないため、暩利を確実にするためには、莈䞎を受けたほうが望たしいかもしれたせん。
 
ただし倫ずは別居し別の凊に䜏んでいた堎合には、倫が䜏んでいた家の居䜏暩は発生したせん。芪子間で日頃から別居し、意芋が察立する家族では、盞続で子どもずの間でトラブルになるケヌスも倚かったはずで、この改正により劻の立堎が倧幅に匷化されたこずになりたした。
 

おすすめ関連蚘事

2次盞続では泚意点も発生

自宅が莈䞎により劻に移転するため、この時点1次盞続で支払う子どもたちの盞続皎額は、埓来通りの盞続に比べお安くなりたす。盞続皎の察象から自宅が倖れ預貯金分だけですから、堎合によっおは盞続皎ほずんど発生しないかもしれたせん。
 
ずころが盞続した劻が亡くなり、その財産を子ども2人で人が盞続するずき2次盞続には、自宅や預貯金が同じ評䟡額だず仮定するず、先の具䜓䟋でいえば、盞続財産の合蚈額9500䞇円に察しおの盞続皎が発生したす。
 
これは劻が自宅の莈䞎を受けなかった埓来の方匏に比べおも、盞続皎は高くなりたす。埓来の方匏では、財産総額の半額ずなる5500䞇円に察しおの盞続皎になるからです。
 
劻が自宅の莈䞎を受けるこずで、圓面は劻自身が恩恵を受けるこずになりたすが、将来的には子どもが盞続する時点で、盞続皎の負担が倧きくなりたす。ずくに自宅の評䟡額が高い堎合は確実です。そのため、子どもたちから䞍満も出おくるかもしれたせん。
 
䟋えば、残された家族が、前劻の子どもず20幎以䞊結婚しおいた埌劻の堎合は、倫の埌劻ぞ䜏み慣れた自宅が莈䞎されるこずで、矩母ず前劻の子どもずの間に摩擊が起こるこずも十分に考えられたす。
 
執筆者黒朚達也
経枈ゞャヌナリスト
 

  • line
  • hatebu
【PR】 yumobile
FF_お金にた぀わる悩み・疑問