最終更新日:2019.01.07 公開日:2017.09.23
保険

実は使い勝手が悪い?!海外旅行保険のキャッシュレス診療

海外へ行く際に、現地でのケガや病気に備えて入っておきたいのが海外旅行保険です。
ただでさえ、言葉も病院の場所もわからない上に、日本より医療費が高いと言われる海外では、病院へ行くといくら請求されるのか判らず怖い、多額の現地通貨の持ち合わせがない、などの思いが不安を更に募らせます。
そんな時の味方と期待されるのが、キャッシュレス診療(キャッシュレス・メディカルサービス)、つまり「現地では自分はお金を払わずに(保険会社が直接医療機関に支払いをして)受けられる医療サービス」がある海外旅行保険です。しかし、実は使い勝手が悪いことも少なくありません。
 
 

キャッシュレス診療を受けるまで

  • どの病院でもキャッシュレス診療が受けれるわけではない。
    保険会社の『提携の病院に限り』有効です。
    直接提携病院に行ってよい場合と、事前に保険会社のサポートデスクへ電話をして病院の紹介や手配を受けてから病院へ行く場合とあります。病院へ行く前に確認しましょう。
    保険会社によっては、本社の審査が必要なこともあり、その際は病院へ行けるようになるまで数日かかることもあります。

 
 

キャッシュレス診療を受けるとき

  • 必要なものは海外旅行保険証券(保険証)とパスポート
    パスポートは、身分証明の機能に加えて、日本の出国日のスタンプが保険期間内かどうかの証明にも使われます。
    よく海外へ行かれるかたの中には指紋登録をされていて自動化ゲートを利用されることもあるかと思いますが、その際はパスポートに出国スタンプが押されませんので注意が必要です。
    対策としては、自動化ゲート通過直後に職員へお願いをしてスタンプを押してもらうか、出国時に搭乗した飛行機のボーディングパス半券を持っていれば対応してもらえます。

 

  • 事前申し出が必要
    指定の医療機関へ行き、いよいよ診療を受ける際には、必ず診察前に受付で
    「保険会社の直接払い、自分自身は無払い(キャッシュレス)で診察を受けたい」旨を伝えまなければなりません。
    提携医療機関は日本語可となっていることが多いですが、現地人の日本語通訳であることも多く、通訳が席をはずしていれば自分自身でコミュニケーションをとることになります。

 
 

診療後、下記はキャッシュレス診療の対象外

  1. 保険対象外部分・保険の限度額を超えた部分
    そもそも自己負担になります
  2.  

  3. 治療費が少額の場合
  4.  

  5. 他の病院を紹介された場合
    提携医療機関では十分な治療ができない場合に、現地の大きな病院を紹介されることがあります。紹介先の病院ではキャッシュレス診療に対応できない場合がほとんどでしょう。
  6.  

  7. 薬代・交通費
    薬の購入費・提携医療機関までの往復交通費は、自分で立替える必要があります。帰国後に保険会社へ請求します。

 
 

キャッシュレス診療は便利ですが過信しないように

キャッシュレス診療があれば、現地通貨の用意は一切要らないと思っていると、意外な落とし穴があることがわかります。また、緊急の場合は、キャッシュレス診療の手続きをしている時間がない恐れがあります。
キャッシュレス診療はあると便利ですが、あまり過信しすぎないことが大切です。
万一に備えて、現地の救急車(Ambulance,アンビュランス)を呼ぶ際の電話番号も控えておくとよいでしょう。
 

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岩永真理

執筆者:岩永真理(いわなが まり)

一級ファイナンシャル・プランニング技能士

CFP®
ロングステイ・アドバイザー、住宅ローンアドバイザー、一般財団法人女性労働協会 認定講師。IFPコンフォート代表
横浜市出身、早稲田大学卒業。大手金融機関に入行後、ルクセンブルグ赴任等を含め10年超勤務。結婚後は夫の転勤に伴い、ロンドン・上海・ニューヨーク・シンガポールに通算15年以上在住。ロンドンでは、現地の小学生に日本文化を伝えるボランティア活動を展開。
CFP®として独立後は、個別相談・セミナー講師・執筆などを行う。
幅広い世代のライフプランに基づく資産運用、リタイアメントプラン、国際結婚のカップルの相談など多数。グローバルな視点からの柔軟な提案を心掛けている。
3キン(金融・年金・税金)の知識の有無が人生の岐路を左右すると考え、学校教育でこれらの知識が身につく社会になることを提唱している。
ホームページ:http://www.iwanaga-mari-fp.jp/



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