最終更新日:2019.01.10 公開日:2018.04.24
保険

無事故無違反のベテランドライバーにとって車両保険必要あるのか!?

Aさんは、50歳の誕生日を迎えたベテランドライバーです。2年前、新車を買いました。新車なので車両保険を付けました。かすり傷1つつけたくないですよね。
 
この2年間、優良ドライバーのAさんは車にかすり傷1つ負わせず、自動車保険の更新の時期がきました。3年目になります。
 
車の評価額も半分ほどになってはいるものの、車両保険を付けた分、保険料が高くなるので、このままこの車両保険を掛け続けるのがもったいない気がしました。
 
車両保険を外してしまって良いのでしょうか。
 

エコノミー型の車両保険では、自損事故に対応できません

車両保険には、一般の車両保険とエコノミー型の車両保険があります。
 
一般の車両保険を付けると、年間保険料が数万円ほど高くなってしまいます(保険会社によります)。新車を購入した年は自動車の評価も高いので保険料も高かったのですが、万が一に備え車両保険(一般)を払ってきました。しかし、キズをつけることもなく2年間保険料を掛けてきたので、とてももったいない気がしました。
 
Aさんは、自動車保険を更新のタイミングで販売店に相談しました。すると「Aさんのようなドライバーならエコノミー型はどうですか?」と提案され、それに加入することにしました。
 
エコノミー型の車両保険にすると、一般の車両保険にするより3万円程安くできます(保険料は、車種、年齢、保険会社等々によって違ってきます)。当然、補償内容に差があります。
 
エコノミー型の場合、自損事故、自転車との接触、当て逃げ、転落は補償されません。しかし、ベテランドライバーのAさんは、「自分が気をつけていれば、自損事故と自転車との接触は防げるし、当て逃げ程度なら大きな損傷はないだろう。何かあってもせいぜい20万円くらい。それなら自分で出せばいい」と考えます。
 
車両保険(一般)を掛けていたとしても、自損事故で保険を使うと3等級下がります。翌年度の保険料が上がることも考慮すると、ちょっとした傷には保険を使わないほうが保険料との兼ね合いを考えると良い場合もあります。
 
いろいろ考えて、エコノミー型に変更することにました。
 

エコノミー型にしたとたん……

ある雨の夜、Aさんは車で出かけました。実はAさん、5年前に白内障の手術を受けていました。日中はサングラスを掛けて運転しています。
 
しかし、夜は使いません。そのため、ただでさえ対向車のライトがまぶしい雨の夜、対向車のライトに目がくらみ、Aさんはあろうことか縁石に乗り上げてしまいました。
 
しかし、路肩に停車するときに、縁石をまたいで止めることもあるため、余り気にせずそのまま運転して帰宅したのです。
 
翌朝見てびっくり。フロントスカートパネルが、ぐちゃぐちゃになっていたのです。車両はレッカー車で運ばれ、そのまま修理となりました。
 
見積もりを取ってもらって、またまたびっくり。ラジエーターも修理が必要ということで、修理代金は約40万掛かるということでした。
 
エコノミー型であるため、この修理代は全額自己負担です。廃車にして新しい車を買うことも考えましたが、さらにお金が掛かりますから修理することにしました。予想を上回る負担は痛い出費です。
 
「やはり、一般型の車両保険に入っておくべきだった。」と、高い勉強代になりました。

今まではできても、これからもできるとは限らない

Aさんは、事故経験は自損事故も含めて経験なしのベテランドライバーでしたが、今までがそうだからといって、これからもそうだとは限りません。
 
子どものうちは昨日できなかったことが今日できるのに対して、50歳あたりから今までできていたことが、体力的にも精神的にもだんだんできなくなってきます。とっさのときの行動も、できているつもりでも時間が掛かってきます(個人差があります)。
 
無駄なお金を使わないようにしたいのは誰しも思うことですが、保険は万が一のとき、自力では払えないものを代わりに補ってくれるものです。
 
自分のできることが狭まってくることも考慮に入れて、自動車保険を考えたいですね(一般の車両保険でも免責金額を高めに設定することで、保険料を抑えることができます。それぞれの保険会社によって金額等異なります)。
 
Text:林 智慮(はやし ちりよ)
CFP®認定者
相続診断士 
終活カウンセラー 
確定拠出年金相談ねっと認定FP

林智慮

執筆者:林智慮(はやし ちりよ)

CFP(R)認定者

相続診断士 
終活カウンセラー 
確定拠出年金相談ねっと認定FP
大学(工学部)卒業後、橋梁設計の会社で設計業務に携わる。結婚で専業主婦となるが夫の独立を機に経理・総務に転身。事業と家庭のファイナンシャル・プランナーとなる。コーチング資格も習得し、金銭面だけでなく心の面からも「幸せに生きる」サポートをしている。4人の子の母。保険や金融商品を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー。



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