更新日: 2021.10.20 生命保険

みんなはどんな保険に入っている? 死亡保険金額や年間払込保険料の平均は?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

みんなはどんな保険に入っている? 死亡保険金額や年間払込保険料の平均は?
みなさんは生命保険に加入していますか。万が一の病気やけがに備えるのはもちろん、自分が亡くなったときに、家族にお金を残したいと思っている人が多いのではないでしょうか。
 
(公財)生命保険文化センターは、「 2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」を発表しました(※)。
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生保の世帯加入率は約9割。うち9割以上が「医療保険・医療特約」に加入

個人年金保険を含む生命保険の世帯加入率は、全生保(生命保険全体)では89.8%、民保(民間の保険のこと)ベースでは 80.3 %となりました。いずれも前回調査より微増となっています。
 
なお、全生保には「民保(かんぽ生命を含む)」、簡保、JA、県民共済・生協等を含みます。かんぽ生命を除く民保に加入している世帯では、どんな保障機能を持つ生命保険や特約に加入しているのでしょうか。
 
最も加入率が高いのは「医療保険・医療特約」で、93.6%となっており、前回調査よりも5.1ポイント増加しました。次いで「ガン保険・ガン特約」が66.7%(前回62.8%)、「特定疾病保障保険・特定疾病保障特約」が48.4%(前回39.6%)が続き、いずれも前回調査より伸びています。
 
今回調査より追加した「認知症保険・認知症特約」は6.6%、契約時の健康状態や健康診断の結果によって毎月の保険料が割引されるタイプの「健康増進型保険・健康増進型特約」は4.2 %となっています。
 

世帯単位の死亡保険の平均は2027万円。年間払込保険料は平均37.1万円

世帯単位の普通死亡保険金額の平均値は全生保で2027万円となっています。
 
これは前回調査から228万円低くなっており、低下傾向にあります。死亡したときより、生きているときの病気やけがに保障される保険に加入する人が増えたのではないでしょうか。
 
生保の種類別に見ると、民保では1927万円、かんぽ生命で497万円、簡保で410万円、JAで1304万円、県民共済・ 生協等では591万円となっています。
 
全生保における世帯の年間払込保険料は、平均で 37.1 万円となり、前回調査の38.2 万円から微減です。それでも1ヶ月3万円以上払っていることになります。
 
民保では35.9万円、かんぽ生命で33.5万円、簡保で20.3万円、JAで22.8万円、県民共済・ 生協等では7.6万円となっています。県民共済や生協の利用では払い込む保険料は少ないようです。
 
個人年金保険の世帯加入率は全生保で 24.3 %、民保で 21.4 %となっており、2015年以降増加しています。また、個人年金保険の1年間に払い込む保険料の世帯合計額は20.6 万円となっており、こちらも増加傾向が見られます。
 
将来の年金受給は減る可能性があるため、個人年金に加入して老後資金を準備する人が増えているのではないでしょうか。
 

生保の加入目的は「医療費や入院費のため」。増やしたいのは老後資金

直近に加入したのが民保(かんぽ生命を除く)の人に、加入した目的を聞いたところ、「医療費や入院費のため」が59.0%、「万一のときの家族の生活保障のため」が52.4%でこの2つがダントツで多い結果となりました。
 
世帯における生活保障の準備項目の中で、今後数年間のうちに増やしたいものを尋ねたところ、「世帯主の老後の生活資金の準備」が最も多く 32.4 %、次いで「配偶者の老後の生活資金の準備」が 27.2 %となりました。
 
「世帯主の老後の生活資金の準備」が前回調査より 5.3 ポイント、「世帯主が要介護状態となった場合の介護資金の準備」は 4.6 ポイント増加しています。全般的に老後資金を準備しておきたいと思っていることがわかりました。
 
長い人生のうちには、病気やけがで手術したり入院したりすることもあります。その際の入院費や、休業補償のために保険に加入したり、老後資金の準備で個人年金に加入したりするなど、「もしも」のときに備えておいた方がいいでしょう。
 
出典
※(公財)生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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