ドライブレコーダーを設置したい。自動車保険で賄うことはできる?
配信日: 2021.11.26
本体を購入せずにドライブレコーダーを設置する方法として、自動車保険の特約「ドライブレコーダー特約」があります。
執筆者:中村将士(なかむら まさし)
新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー
私がFP相談を行うとき、一番優先していることは「あなたが前向きになれるかどうか」です。セミナーを行うときに、大事にしていることは「楽しいかどうか」です。
ファイナンシャル・プランニングは、数字遊びであってはなりません。そこに「幸せ」や「前向きな気持ち」があって初めて価値があるものです。私は、そういった気持ちを何よりも大切に思っています。
ドライブレコーダー特約を付帯することでドライブレコーダーが貸与される
ドライブレコーダー特約とは、正式名称を「ドライブレコーダーによる事故発生の通知等に関する特約」といいます。あくまで「特約」なので、主契約である自動車保険(任意自動車保険)とセットで加入(付帯)する必要があり、単独で契約することはできません。
ドライブレコーダー特約を付帯すると、保険会社よりドライブレコーダーが貸与されます。2021年11月時点で、ドライブレコーダー特約を販売している保険会社は、以下のとおりです。
●東京海上日動(ドライブエージェントパーソナル)
●三井住友海上(見守るクルマの保険)
●損保ジャパン(つながるドラレコDriving!)
●あいおいニッセイ同和損保(タフ・見守るクルマの保険(ドラレコ型))
ただし、損保ジャパンについては、2021年9月以降の新規販売を一時停止しています。
ドライブレコーダー特約の月額保険料は、以下のとおりです。
●東京海上日動:650円または850円
●三井住友海上:650円または850円
●損保ジャパン:850円
●あいおいニッセイ同和損保:850円
ドライブレコーダー特約の特徴
ここで考えたいのが、ドライブレコーダー特約を付帯してドライブレコーダーを設置するのとドライブレコーダーを購入して設置するのでは、どちらが得かということです。
もちろん、「ドライブレコーダーの値段を2万円と想定し、保険料が毎月1000円だから……」と、単純に金額だけで比較するわけにはいきません。保険は保険として考える必要があります。
そこで、ドライブレコーダー特約の特徴を押さえておきましょう。主契約が自動車保険ですので、事故発生時にどう処理されるかは重要なポイントです。事故発生時には、以下のような流れで処理が行われます。
(1)ドライブレコーダーが大きな衝撃を感知
(2)自動で事故受付センター・コールセンターなどに通知
(3)ドライブレコーダーを通じてオペレーターが対応
この流れについて、保険会社による差異はありません。
ドライブレコーダー特約は、事故発生時以外、つまり普段のサポートとして、事故防止のための運転支援サービスが受けられるようになっています。この運転支援サービスについては、保険会社による違いが多少あるように思われます。
以上のようなサービスに対し保険料を支払っても良いとお考えであれば、特約を付帯するのが良いといえます。
まとめ
ドライブレコーダーを設置する方法は、以下の2つです。
(1)ドライブレコーダーを購入する
(2)ドライブレコーダー特約を付帯する
ドライブレコーダー特約を付帯する際には、以下の点にご注意ください。
●主契約である自動車保険に加入しなければならない
●保険料を支払わなければならない
●サービス内容と保険料のバランスを認識する必要がある
ドライブレコーダーの設置を検討しているのであれば、ドライブレコーダー特約についても検討してみてはいかがでしょうか。
出典
東京海上日動 「ドライブエージェント パーソナル」
三井住友海上 「見守るクルマの保険」
損保ジャパン 「つながるドラレコDriving!」
あいおいニッセイ同和損保 「タフ・見守るクルマの保険(ドラレコ型)」
執筆者:中村将士
新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー