更新日: 2022.06.01 その他保険
【まさかの無駄な支払い!?】引越しによる「火災保険」や「地震保険」の変更手続き。二重払いにならない方法をイラストで解説!
特に、火災保険や地震保険の変更手続きは、新居でもすぐに利用する電気や水道といったライフライン関係の手続きと比べて漏れやすくなります。
ここでは、火災保険や地震保険の変更手続きを忘れたときのリスクについて、保険に加入する必要性や引越しのときに必要な変更手続きと併せて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
そもそも火災保険や地震保険への加入は必要?
日々安心して生活を送るためには、居住する建物や家財を補償する火災保険や地震保険への加入は大切です。保険に加入しておくことで、火災や地震で損害を受けたときに保険会社から損害に対する保険金を受けられます。
そのため、持ち家を持つ人だけではなく、賃貸物件などを借りる人も、いざというときに備えて地震保険や火災保険に加入しておくと安心です。
・賃貸物件なら火災保険は契約時に加入することが一般的
賃貸物件に引越す場合であれば、火災保険は管理会社や大家さんから求められて契約時に加入することが一般的です。
一方、地震保険は加入を求められないケースが少なくありません。賃貸物件が地震で被害を受けた場合、建物の損害に対して負担をするのはあくまでも物件の所有者である大家さんです。そのため、入居者が住む部屋に対する保険に加入することはできません。
しかし、地震による火災や家財についての補償は火災保険では適用されず、大家さんが負担してくれるわけでもないため、万が一のときへの不安がある場合には地震保険の加入も検討してみるとよいでしょう。ただし、地震保険は一般的に火災保険と一緒に契約するため、加入を考えている場合には早めに検討しておくことが必要です。
引越しで必要となる手続き
引越しにより必要となる火災保険や地震保険の手続きは、これまでに住んでいた家や新居の住居形態によって変わります。
・賃貸から賃貸に引越す場合
新居を管理する会社や大家さんが指定する保険があり、これまでに加入していた保険と異なる場合には現在加入している保険は解約し、新居の契約時にあらためて指定の保険に加入する必要があります。
・持ち家から持ち家に引越す場合
これまでに住んでいた家を売却して引越す場合、異動手続きをすれば同じ保険の契約を続けられます。ただし、引越すことで保険の対象となる建物の構造や延べ床面積などが変わるため保険料は変更となります。
・賃貸から持ち家、または持ち家から賃貸に引越す場合
賃貸物件では賃貸用の保険に加入しなければならないため、引越しで住居形態が変わる場合には、加入中の保険の解約手続きと新居の保険の加入手続きの両方を行わなければなりません。
・これまでに住んでいた持ち家を残して引越す場合
これまでに住んでいた家の所有を続けて新たな家に引越す場合、解約手続きを行う必要はなく、新居に対する保険の加入手続きだけ行います。
火災保険や地震保険の変更を忘れるとどうなる?
解約の手続きを忘れてもペナルティを受けるわけではありません。しかし、以前の家の保険を解約せず、新しい家の保険に加入すると保険料を二重に支払うことになります。
また、加入し忘れると火災や地震の被害を受けたときに保険金をもらえなくなります。先述のとおり、引越先が賃貸物件であれば、加入手続きは契約に併せて行われることが一般的なため忘れることはないでしょう。しかし、解約手続きや持ち家に引越すときの変更手続きは自分で行う必要があるため忘れないように気を付けましょう。
・解約手続きをすればお金が戻ってくることも!
保険には契約期間が設定されていて、契約期間が満了となる前に解約をした場合、解約返戻金が戻ってくる場合があります。解約返戻金は支払っている保険料や残った契約期間などによって変わるため、解約前に保険会社に確認しておくとよいでしょう。
火災保険や地震保険の手続きは契約期間が重なったり空白期間ができたりしないように要注意!
火災保険や地震保険の補償は、契約期間内に発生した被害に対してのみ有効となります。そのため、これまでに住んでいた家を出る日まで補償が有効となるように解約手続きを行い、新しい家では入居日から補償が有効となるように契約することが必要です。
また、解約手続きを忘れて放置してしまうと、無駄に保険料を支払うことになります。そのため、引越しが決まったら、保険の契約期間を確認しておき、契約期間の途中で解約や変更をする場合には、保険会社や家の管理会社に事前に相談しておくとよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部