更新日: 2022.07.06 自動車保険

「自動車保険の保険金」が支払われない!? 「契約者」と「記名被保険者」の違いって? 補償範囲や選び方を解説!

「自動車保険の保険金」が支払われない!? 「契約者」と「記名被保険者」の違いって? 補償範囲や選び方を解説!
自動車保険には記名被保険者と契約者、車両所有者といった3つの名義が存在します。
 
中でも記名被保険者は、自動車保険の補償範囲や保険料が決まる中心となる人です。記名被保険者が変わりますと自動車保険の補償範囲も影響を受けるため、事故に遭ったときに補償対象外となってしまう場合もあります。
 
万が一の事故に遭ったときに必要な補償を受けるためにも、自動車保険の注意点と名義の違いを押さえておきましょう。
東本隼之

執筆者:東本隼之(ひがしもと としゆき)

AFP認定者、2級ファイナンシャルプランニング技能士

金融系ライター・編集者 | SEO記事を中心に200記事以上の執筆・編集を担当 | 得意分野:税金・社会保険・資産運用・生命保険・不動産・相続 など | 難しい金融知識を初心者にわかりやすく伝えるのを得意としている。

●難しい金融知識を初心者にわかりやすく伝えることが得意
●専門用語をなるべく使わずに説明します
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自動車保険名義の違い


 
自動車保険に加入する際は、以下の名義を設定する必要があります。

契約者

記名被保険者

車両所有者

 

契約者

契約者とは自動車保険契約を行い、保険料を支払っている人のことです。自動車保険の補償内容の変更や解約、保険金の請求などを行う権利を持っています。
 

記名被保険者

記名被保険者とは、保険加入した車両を主に運転する人のことです。自動車保険の補償範囲や保険料は記名被保険者を中心に決定されるため、自動車保険契約の基準となる人ともいえます。
 
なお、記名被保険者は、契約者と同一人物である必要はありません。
 

車両所有者

車両所有者とは、自動車検査証に所有者として記載されている人をいいます。ローン契約やリースなどで、自動車の所有者がディーラーやリース会社である場合は、実際に使用している人が車両所有者となるケースがほとんどです。
 

自動車保険の補償範囲は記名被保険者で決まる


 
自動車保険の補償範囲は記名被保険者を中心に決定され、以下の人が補償対象となります。

・記名被保険者
・記名被保険者の配偶者
・記名被保険者と配偶者の、同居親族
・記名被保険者と配偶者の、別居している未婚の子ども

記名被保険者を変更しますと、補償範囲も同時に変更されます。そのため、契約当初に補償されると思っていた補償内容が変わり、事故に遭った際に必要な補償を受けられなくなってしまう可能性があります。保険契約を見直す際は、必ず補償範囲を確認しておきましょう。
 
なお、引っ越しや結婚などを機に補償範囲が変更となる可能性もあるため、記名被保険者の変更だけでなく、世帯の移動などにも注意が必要です。
 

記名被保険者と実態が異なると保険金が受け取れない

記名被保険者は「主に車両を主に運転する人」と定義されており、運転頻度が高い人を選ぶ必要があります。自動車保険料を安くしたいからといって、ゴールド免許を所有している運転頻度の少ない人を選んでしまいますと、「告知義務違反」とみなされ事故に遭ったときの保険金が受け取れない可能性もあります。
 
車両を運転する人が複数人いる際には原則として、主に運転する人を選びましょう。なお、運転頻度や距離などを厳密に記録して選ぶ必要はありませんが、保険加入時に「週に2日は母、週に3日は自身で運転する」など、概算の運転頻度を答えられるようにしておきましょう。
 

記名被保険者の補償範囲と選び方に注意しよう!


 
自動車保険の補償範囲は、記名被験者を中心に決定されます。記名被保険者と世帯の状況や、運転頻度などの実態が異なる場合には、万が一の補償が受けられないケースがあります。こうした事態に陥らないためにも、記名被保険者は慎重に選びましょう。
 
執筆者:東本隼之
2級FP技能士

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