30代で1人暮らし。貯蓄型保険を選ぶなら、チェックポイントはなに?

配信日: 2022.07.27

この記事は約 4 分で読めます。
30代で1人暮らし。貯蓄型保険を選ぶなら、チェックポイントはなに?
30代で1人暮らしの人は、結婚の予定がない、転職・独立した、病気やけがをしたなど、老後への不安を感じ始める年代ではないでしょうか。そこで、保障のみならず将来に備えられる生命保険である「貯蓄型保険」の加入を検討してみたものの、メリット・デメリットや選ぶポイントで悩む人もいるでしょう。
 
そこで本記事では、30代で1人暮らしの人が貯蓄型保険へ加入する際のポイントを解説します。保障や将来の貯蓄として、貯蓄型保険を有効活用できるよう参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

高橋庸夫

監修:高橋庸夫(たかはし つねお)

ファイナンシャル・プランナー

住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。

貯蓄型保険とは

もしものときに備えられる生命保険は、大きく2つに分類すると「貯蓄型保険」と「掛け捨て型」に分けられます。それでは、それぞれの違いについて、下記を見ていきましょう。
 

【貯蓄型保険】

●保険料が高い
●満期や解約時にお金を受け取れる

 

【掛け捨て型保険】

●保険料が安い
●基本的に満期や解約時にお金を受け取れない

 
それぞれ一般的な保険商品の特徴ですが、掛け捨て型保険でも将来お金を受け取れるケースはあります。しかし、基本的には上記の特徴が当てはまるでしょう。
 
貯蓄型保険は保険料が高いものの、保険の契約期間が満期や解約時にお金を受け取れる点が特徴です。いざというときの保障のみならず、将来に備えられる保険だといえます。ただし、一時払終身保険の場合、早期に解約すると解約返戻金が払込保険料を下回ることがあるので、注意が必要です。
 

30代1人暮らしで貯蓄型保険を選ぶ際のチェックポイント

30代で1人暮らしの人が貯蓄型保険に加入する場合、どのようなポイントに気を付けるとよいでしょうか。貯蓄型保険にはさまざまなプランや保険内容があり、いずれも保険料が高い傾向にあります。自分に必要なプランを選ばないと、払込保険料が無駄になる恐れも考えられます。下記のチェックポイントを確認し、自分に合った貯蓄型保険に加入しましょう。
 

保険のプラン内容を確認する

貯蓄型保険は、契約内容や経過年数によって将来受け取れる金額が変わるものです。例えば、早期に解約すると解約払戻金が払込保険料よりも少額になるケースもあります。そこで、受け取れる金額や期間など、事前に保険のプラン内容を確認しておきましょう。
 

30代1人暮らしに向いている貯蓄型保険

貯蓄型保険には、死亡保険(終身保険)・介護保険・学資保険などがあります。30代で1人暮らしの場合は、現在のところ子どもの学費に備えられる学資保険に加入する必要がありません。
 
また、保険金を受け取る家族(配偶者と二親等内の血族)がいない場合、死亡保険への加入は不向きです。病気になったときの出費に備えたり老後資金を用意したりしておきたい場合は、養老保険や介護保険への加入が向いているでしょう。
 

30代1人暮らしで貯蓄型保険に加入する際の注意点

貯蓄型保険にはメリットばかりではなくデメリットもあります。加入前に確認すべき注意点を把握して、納得してから加入するとよいでしょう。ここでは、気を付けておきたい注意点と、貯蓄型保険が向いている人について解説します。
 

貯蓄型保険で貯めたお金は自由に引き出せない

貯蓄型保険で貯まったお金は、銀行と違って自由に引き出せません。どうしてもお金が必要だからといって契約途中で解約してしまうと、払込保険料よりも受け取る金額が少なくなる場合があります。自分の貯金が少ないなど手持ちのお金がない場合は、急な出費に対応できないでしょう。
 

自身で投資している場合は掛け捨て保険も可

上記で述べたとおり、貯蓄型保険の保険料は高いのがデメリットです。そこで、自分で投資など資産運用をしている人は、比較的保険料の安い掛け捨て型保険への加入がおすすめです。
 
保険料による出費を投資に回すことで、資産を増やせる可能性が増えます。しかし、投資の知識がない人や運用で資産を増やす自信がない人などは、貯蓄型保険の利用が向いているでしょう。
 

30代1人暮らしで貯蓄型保険に加入する際はライフプランを確認しよう

30代の1人暮らしで貯蓄型保険への加入を検討する際は、自分に必要な保障や将来受け取れる金額を把握してから加入するとよいでしょう。
 
30代で1人暮らしの場合、学資保険は不要で、死亡保険は不向きです。30代は転職・独立、結婚・出産、マイホーム購入などライフステージが変わる年代であり、病気やけがのリスクも20代の頃より上がります。
 
このように、貯蓄型保険の加入を検討している方は、ご自身のライフプランと照らし合わせて適切な貯蓄型保険を選びましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集