家族が加入している保険が分からない! どうやって探したらよい?

配信日: 2022.07.30

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家族が加入している保険が分からない! どうやって探したらよい?
家族が病気・けがなどで入院したり亡くなってしまったとき、加入している医療保険などがすぐに分からず、困ったことはありませんか?
 
今回は「どうやって探したらよいか」の方法例をご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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保険が分からないままのデメリットは?

加入している保険がわからないままだと、以下のようなデメリットが生じる可能性もあります。
 

●医療費などの費用負担が重くなってしまう
●保険金がもらえない可能性が出てくる(保険法により、請求期限は3年)
●受取人が分からず、親・妻などへ保険金を残せない可能性が出てくる

 

加入している保険を探すヒントは?

加入している保険がどんな内容なのか、詳しい内容が分からない場合は、保険会社に問い合わせる必要があり、加入者氏名・住所・生年月日・証券番号が必要です。
 
どんな保険に入っているかを調べるには、主に以下のような方法もあります。
 

●保険証券を探す
●保険会社から年1回届く通知(「契約内容のお知らせ」など)や、毎年11月ごろに
 届く確定申告用の控除通知書を探す
●ほかの家族に聞く(親や祖父母が、子供の保険料を払っている場合があるため)
●勤務先に確認する(団体加入の保険料を給与天引きしていることも)
●預金通帳やクレジットカードの明細を確認する

 
年払い・半年払いで支払っている可能性があるため、過去1年分をチェックするのがお勧めです。通帳が見当たらない・無通帳口座などの場合は、金融機関にて有料で入出金履歴を照会できます。
 
保険料の支払いが終わっている(一括で支払い済み・60歳までで払い込みが終わっている場合など)では、見つけられない場合もあります。
 

「生命保険契約照会制度」を使ってみよう

令和3年(2021年)7月から、生命保険契約の手がかりがなくて困ったときのために、親族などが申し出れば、一般社団法人 生命保険協会を通じて生命保険会社42社へ保険契約の有無を一括で照会できる、「生命保険契約照会制度」が始まりました。以下のようなときに、制度を利用できます(図表1)。
 
図表1

◆平時において死亡した
 
照会対象者が病気などで亡くなり、生命保険契約の存在が分からない場合は、法定相続人や遺言執行人などが保険加入状況を照会できます。申請の際は、照会者の本人確認書類や相続関係を証明する戸籍などが必要です。
 
◆平時において認知判断能力が低下した
 
照会対象者の認知判断能力が認知症等により低下し、生命保険契約の存在が分からない場合も、法定代理人や任意代理人、3親等内の親族などが保険加入状況を照会できます。申請の際は、照会者の本人確認書類のほか協会指定の診断書などが必要です。
 
◆災害で死亡または行方不明となった
 
災害救助法が適用された地域で被災し、家屋等の流失または焼失等により生命保険契約に関する請求が難しい場合、死亡または行方不明となった方の配偶者、親、子、兄弟姉妹が保険加入状況を電話で照会できます。

出典:政府公報オンライン 「家族の生命保険契約を一括照会!どこの会社に加入しているか調べられます」
 

万一のときに家族が困らないために

事前に準備しておくとよいことの例を挙げます。
 

●加入している保険の記録をノートなどにまとめて記載しておく
 (保険金の受取人を記載し、もし受取人が既に死亡している場合は変更しておく)
●保険証券をまとめてファイルに収納し、どこにあるのか家族に教えておく

 
加入者本人が保険金請求できないときには、家族・代理人などが請求できる「代理人請求特約」が保険に付帯されていることが多いです。
 
もしものときに備えて、加入している保険を有効に活用できるようにしておきましょう。
 

出典

一般社団法人損害保険協会 保険金請求の時効とは?
政府広報オンライン 家族の生命保険契約を一括照会!どこの会社に加入しているか調べられます
一般社団法人生命保険協会 生命保険契約照会制度のご案内
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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