更新日: 2022.08.16 自動車保険

1日自動車保険とは? 補償内容や加入条件、保険料について解説

1日自動車保険とは? 補償内容や加入条件、保険料について解説
ゴールデンウィークや夏休み、年末年始などは、旅行や帰省で移動することが増えます。このようなタイミングで、友人や親の車を借りて運転するケースも多いのではないでしょうか。
 
短期間だけ他人の車を借りて運転するときの保険として便利なのが、「1日自動車保険」です。
 
聞いたことはあるけれど、どのような保険か分からないという方のために、1日自動車保険の補償内容や加入条件、保険料について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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1日自動車保険とは?

1日自動車保険は、1日単位で必要なときにすぐに加入できることが特徴です。
 
友人や親の車を借りて運転する場合、貸主の自動車保険で補償範囲が限定されていれば、補償を受けられない可能性があります。
 
また事故で他人の自動車保険を使うと、翌年の保険料が上がり、迷惑をかけることになります。
 
1日自動車保険は、他人から借りた車を運転中の補償に特化した保険なので、万が一事故を起こしても、安心して保険を使うことが可能です。
 

加入条件は?

1日自動車保険で加入対象となるのは、他人の車を借りて運転するケースです。
 
あくまで他人から借りた車が対象になるため、自分で所有する車に一般の自動車保険をかけずに、運転するときだけ1日自動車保険に加入することはできません。配偶者が所有する車も同様です。
 
また、1日自動車保険は個人間での車の貸し借りを対象とするため、レンタカー会社から借りたレンタカーなども加入対象になりません。
 

1日自動車保険で対象となる車は?

1日自動車保険で対象となる車は、以下の用途車種に限られています。
 

●自家用普通乗用車
●自家用小型乗用車
●自家用軽四輪乗用車

 
上記用途車種に該当していても、一部の外車やスポーツカー、法人所有の車などは補償対象外となります。引受保険会社ごとに異なるので、事前に確認しておきましょう。
 

どうやって申し込むの?

1日自動車保険はインターネットやコンビニですぐに加入することが可能です。
 
スマートフォンからの加入では、携帯会社のキャリア決済を利用できる保険会社もあります。必要なときにその場ですぐに申し込みが完了するので、とても便利ですね。
 

1日自動車保険の補償内容

1日自動車保険の補償内容は図表1のとおりであり、一般の自動車保険とほぼ同じ内容となっています。
 
<図表1>

対人賠償 他人を死亡させたり、けがを負わせて法律上の賠償責任が生じた場合に、自賠責保険から支払われる金額を超えた部分に対する補償
対物賠償 他人の自動車や財物に損害を与えて法律上の賠償責任が生じた場合の補償
対物超過修理費用 対物賠償において、相手の車の修理額が時価額を超えてしまった場合の差額を補償
搭乗者傷害 運転する本人や同乗者が自動車搭乗中に事故で死亡したりけがを負ったときの補償
自損事故傷害 相手がいない単独の事故で死亡したりけがをした場合の補償
ロードサービス 事故により走行不能となった場合のレッカー搬送費用などを補償
車両復旧費用 事故により借りた車に損害が生じた場合の修理費を補償

 
対人賠償・対物賠償は基本的に無制限です。車両復旧費用はプランによっては付帯されないケースもあります。
 

1日自動車保険の保険料はどのくらい?

1日自動車保険は、保険会社ごとにさまざまなプランが設定されています。保険料は、最も安いプランで800円~としているところが多く、最も高いプランで2500~3500円となっているようです。
 
プランには、複数回利用した場合に保険料が割引されるものや、半日の12時間単位で加入できるもの、また、被害事故で相手方とトラブルになって対応を弁護士に依頼する場合に、弁護士費用を補償してくれる特約が付いているものなど、保険会社ごとにいろいろな特徴がみられます。
 
自分に必要な契約内容は何か、しっかりと確かめておきたいですね。
 

ドライバー保険との違い

他人から借りた車を運転するときに加入する保険として、「ドライバー保険」というものもあります。1日自動車保険とはどう違うのでしょうか?
 
1日自動車保険は1日単位で加入するのに対して、ドライバー保険は、一般的に1年単位で加入します。そのため、長期にわたり他人の車を借りる人に向いている保険です。
 
ドライバー保険は対象となる用途車種も異なり、自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)のほかに自家用貨物車(最大積載量2トン以下)、特殊用途自動車、二輪自動車、原付なども対象になります。法人所有の車でも加入が可能です。
 

自動車保険の他車運転特約で補償できるケースも

自分や配偶者の所有する車の自動車保険に、他車運転特約を付帯している場合は、基本的に1日自動車保険に加入する必要はありません。
 
他車運転特約は、他人の車で事故を起こした場合でも、自分の自動車保険の補償内容に従って保険金が支払われる特約です。
 
ただし、自分の自動車保険では補償内容が足りないという場合は、1日自動車保険へ加入を検討するとよいでしょう。
 

まとめ

この記事では1日自動車保険の補償内容や加入条件、保険料について解説しました。
 
加入プランによっては、前日や1週間前に申し込みが必要なものもあります。運転する直前に慌てて手続きしなくていいように、前もって対象となる車やプラン内容を確認しておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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