生命保険は入らなくてもいい? 加入の必要性が高い人・低い人を解説
配信日: 2022.10.09 更新日: 2022.10.11
本記事では、生命保険に加入することでメリットが大きい人とデメリットが大きい人をそれぞれ解説します。生命保険に加入しようか迷っている方は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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生命保険は日本人の8割を超える人が加入している
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、平成31年4月~令和元年6月に、全国の18~69歳の男女4014名を対象に行った調査で、男性81.1%、女性82.9%が生命保険に加入しています。8割を超える人が生命保険に加入していれば、「自分も入らなければならない」と思ってしまうかもしれません。
しかし、生命保険は「いざというときの保障」であり、その「いざというとき」を生命保険なしで乗り切れるならば、生命保険に加入するメリットは少ないといえます。また、生命保険にもいろいろな種類があり、全てにおいて手厚い保障があればよいというわけでもありません。
ライフスタイルによっては、「掛け金分を貯金しておくほうがメリットは大きい」というケースもあるでしょう。生命保険の加入には、保障が少なくても「自分にとっては十分」というものを選ぶことが大切です。
生命保険に加入する必要性が高い人
生命保険に加入する必要性が高い人は、貯蓄が少ない人や家族がいる人です。特に、一家の大黒柱が働き盛りのときに亡くなれば、残された家族は経済的に困ってしまいます。また、貯蓄が少ないと、病気で休職・離職をすると経済的に厳しくなるでしょう。
そんなときに手厚い保障のある生命保険に加入していると、何かとメリットが大きいです。命に別条はなくても、障害が残って元の生活に戻るのが難しい場合に、経済的な助けになることもあります。
このほか、貯蓄が苦手な方も、終身保険・養老保険・学資保険・個人年金保険といった「貯蓄型生命保険」に加入することで、強制的にお金を貯められるというメリットがあります。特に、老後資金を貯めたい方は、若いころから貯蓄型保険に入ると60歳までにある程度まとまったお金を貯められるでしょう。
生命保険加入の必要性が低い人
自分でしっかりと貯蓄しており、いざというときは貯金でさまざまなことを賄える方は、生命保険に入る必要性は低いでしょう。また、独身の場合は、自分の医療費と死後の葬儀費用程度を貯蓄すればいいので、多量の現金を残しておく理由がありません。そのため、高額で手厚い保障がついた保険は不要といえます。
日本には健康保険という仕組みがあり、医療費を全て自分で賄う必要はありません。保険適用外の自由診療の治療を受けないかぎり、高額なすぎる医療費がかかることはありません。それでも病気になったら不安だという場合は、掛け捨ての保険料が安い保険に入っておくという手段もあります。
このほか、老齢の方も生命保険に入る必要性が低いといえます。老齢の方は掛け金も高くなりがちで、持病があれば審査も厳しくなります。無理に入るより、貯蓄をしておいたほうがメリットは大きいケースが多くあります。
今は生命保険の種類がたくさんあるので、できるかぎり自分のライフスタイルに合ったタイプを選ぶことが大切です。
ライフスタイルに合わせて保険の加入時期を見定めよう
生命保険は、終身保険、医療保険、養老保険や個人年金保険など種類はさまざまで、保険料の支払い方法の種類として、掛け捨て型・貯蓄型があります。「就職したら生命保険に入る」という考え方もありますが、掛け金が負担になってしまっては、本末転倒です。
若くて病気にかかる可能性が低い独身のときは掛け捨ての生命保険、家族ができたら貯蓄型生命保険というように、ライフスタイルに応じて保険を切り替えていくことも可能です。もちろん、若いうちから老後資金を貯めたいなどの理由で、終身保険に加入してもよいでしょう。
今は、自分に合った保険を紹介してくれるサイトもあります。保険会社に生命保険加入をすすめられたら説明を聞いてみて、サイトなどで加入するメリット・デメリットを確認してから加入を決めましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部