知らないともったいない！　生命保険や医療保険の「付帯サービス」がすごい

もしものときに備えて、民間の保険会社が提供する生命保険や医療保険に加入している人も多いでしょう。
 
実は、亡くなったときや病気やケガのとき以外にも使える「付帯サービス」が充実している保険もたくさんあります。しかし、あまり知られておらず、せっかく無料で使える機能が付いていても、気付かないまま損をしてしまう場合も……。
 
生命保険や医療保険の付帯サービスには、どのようなものがあるのか解説します。

実は充実！　生命保険や医療保険の付帯サービス

生命保険や医療保険の付帯サービスは、契約に付いている「おまけ」のような位置づけですが、なかには活用しないともったいないほど充実した特典がある場合も。具体的には、以下のようなものがあります。
 

＜保険の付帯サービスの例＞

■健康相談
医師など専門家に24時間相談できる。病院に行くか迷うときや子どもの急病時などに便利。オンラインで相談できる場合も。
 
■セカンドオピニオン
セカンドオピニオンとは、今治療を受けている病院とは別のところで別の医師に「第2の意見」を聞くこと。電話でセカンドオピニオンをもらえたり、専門医の紹介や受診の手配をしてもらえたりする。
 
■特定の病気に対するサポート
がんや糖尿病など、特定の病気になった場合に、専門医への相談や医療機関の紹介をしてもらうことができる。
 
■介護相談、認知症相談
介護に関する疑問や悩みを相談できる。介護施設の紹介や、介護状態になったときの資産管理の支援を受けることができる場合も。
 
■妊活サポート
妊娠を希望する夫婦が、妊活について専門家に相談できる。
 
■お金の相談
法律や税金、年金、相続などについて相談できる。
 
■暮らしの相談
家事代行の紹介、スマホの操作方法や動作トラブルの相談などさまざま。
 
■メンタルケア
悩みや不安があるなど、精神的につらいときにカウンセリングを受けられる。
 
■人間ドック、検診
人間ドックやPET検診を受けられる施設の紹介や予約代行、優待など。
 
■旅行やグルメの優待
レジャー施設や宿泊施設、飲食店などを優待価格で利用できる。
 
このように、保険は「何かあったときにお金が受け取れる」だけでなく、体調が悪いときや病気が見つかったとき、いつもの日常にも役立つ心強いサービスが付帯されているものがあります。
 
無料なうえに電話やオンラインで簡単に利用できるものばかりですし、契約者本人だけでなく、配偶者や同居の家族もいっしょに使える場合もあります。
 

自分の保険契約の付帯サービスを調べる方法

保険会社や保険契約によって付帯サービスの有無や内容が違います。まずは自分や家族が契約している保険を確認して、活用できそうなものがないか調べてみるのがおすすめです。
 
保険の契約時に受け取った「保険証券」や「契約のしおり」、毎年届く「契約内容のお知らせ」などの書面のほか、保険会社の公式サイトを見たりコールセンターに問い合わせたりして確認もできます。
 
せっかく毎月きちんと保険料を支払っているのに、「知らなかった」「気付かなかった」という理由で、使える機能を使わないままスルーしてしまうのはもったいないことです。
 
「契約して終わり」ではなく、ときどき契約内容を思い出したり見直したりしながら、保険とうまく付き合っていきましょう。
 
執筆者：馬場愛梨
ばばえりＦＰ事務所　代表