更新日: 2022.12.17 医療保険

持病があっても入れる医療保険は保険料が高い? 選び方や注意点を教えて

持病があっても入れる医療保険は保険料が高い? 選び方や注意点を教えて
医療保険に入りたいと思っても、「持病があるから医療保険に入るのが難しい」、「持病があると保険料が高くなりそう」と悩んでいる人は多いでしょう。しかし、引受基準が緩やかで持病があっても入りやすい医療保険は存在します。また、上手な選び方を知ることで、保障内容とコスト面の折り合いも付けやすくなるでしょう。
 
本記事では、持病があっても入れる医療保険の種類や選ぶときのポイント、注意点をまとめました。ぜひ参考にして、医療保険の比較検討に役立ててください。
FINANCIAL FIELD編集部

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持病があっても入りやすいのは引受基準緩和型・無選択型の医療保険

持病があっても入りやすい医療保険は、主に「引受基準緩和型」「無選択型」の2種類です。
 

■引受基準緩和型

告知事項を限定して、一般的な医療保険よりも引受基準を緩くした医療保険です。告知事項に当てはまらなければ申し込みできるため、一般的な医療保険には申し込めない人も加入できる可能性があります。また、持病の悪化や過去の病気の再発などを保障している商品もあります。
 

■無選択型

病歴などの告知不要で申し込める保険です。定期型の保険が多いほか、契約直後に保障対象外期間が設けられているケースが多いという特徴もあります。また、持病は保障しない商品が多いです。
 
これらの保険は引受基準が緩やかな分、保険料が割高になる傾向があります。保障の内容をよく確認して、コスト面とのバランスがよい商品を選ぶ必要があります。
 

持病があっても入りやすい医療保険を選ぶときのチェックポイント

持病があっても入りやすい引受基準緩和型や無選択型などの医療保険は、加入条件が緩やかな代わりに、一般的な医療保険と比べるとコストや保障内容などの面にデメリットがあるケースがあります。そのため、加入前に条件をよく確認して、できるだけ自分が求めるニーズを多く満たす商品を選択することが大切です。
 
主なチェックポイントは、次の4つです。

●保険期間
●保険金
●給付金支払削減期間
●告知の有無と項目

それぞれ詳しく説明します。
 

保険期間

保険期間とは、保障開始から終了までの期間です。◯年間、◯歳までなど期間を区切った定期型と、一生涯保障が継続する終身型に大きく分けられます。
 
一般的に定期型のほうが保険料は低く設定されていますが、定期的に更新または別の保険に加入する必要があります。更新時には年齢が上がっていることなどから、通常、保険料は上がります。また、更新時の健康状態によっては、ほかの保険への加入が難しい場合もあるため注意が必要です。
 
一方、終身型は保険料が高めに設定されているものの、保険料が生涯一定であるというメリットがあります。
 

保険金額

保険金額が多すぎたり少なすぎたりせず、必要なときに必要な保険金を得られる保険が理想的です。
 
「私でも加入できるから」という消極的な理由ではなく、自分がどのようなときに、いくらくらいの保険金を受け取りたいのかを具体的に考えて、じっくり選びましょう。
 

給付金支払削減期間

持病があっても入りやすい医療保険のなかには、加入しやすい代わりに「加入後の一定期間は病気やけがに対して保険金を給付しない、または減額する」という条件が付いているものがあります。この期間が「支払削減期間」です。
 
せっかく医療保険に入っても万が一のときに十分な保障が得られなければ困るため、支払削減期間の有無や長さは、しっかり確認しておきたいポイントです。
 

告知の有無と項目

医療保険加入時には健康状態の告知が必要となるのが一般的です。告知事項には、最近の健康状態や健康診断結果のほか、入院・手術・治療・投薬の履歴などがあります。
 
告知事項は保険によって異なるため、内容をチェックして、自身の心身の状態でも告知事項をクリアできるものを選びましょう。
 

持病があっても入りやすい医療保険を選ぶときの注意点

持病があっても入りやすい医療保険を選ぶときには、保障の内容や契約条件のチェックに加えて、次のような点にも注意しましょう。

●通常の医療保険も検討する
●貯蓄性には期待しない
●虚偽の告知をしない

加入して後悔することがないよう、ポイントを押さえて保険探しをすることが重要です。各ポイントについて、それぞれ解説します。
 

通常の医療保険も検討する

引受基準緩和型や無選択型の医療保険は、一般的な医療保険と比べると保険料が割高な傾向があります。そのため、まずは一般的な医療保険も選択肢に入れて、比較検討をするとよいでしょう。
 
持病に関して告知項目に該当するものがあっても、保険会社の基準をクリアしていれば加入は可能です。はじめから諦めずに、申し込みをしてみるのもひとつの手です。
 

貯蓄性には期待しない

引受基準緩和型の医療保険は掛け捨てが一般的で、貯蓄性は期待できません。貯蓄もないと不安という場合は、掛け捨ての医療保険に加入したうえで、積立をする、投資で資金を作るなど、保険とは別立てで考える必要があります。
 

虚偽の告知をしない

加入できるかどうか不安だからといって、虚偽の告知をするのは避けましょう。虚偽の告知がバレると、告知義務違反で契約が解除になる恐れがあります。
 
健康状態や既往歴などは必ず正確に告知し、それでも問題なく加入できる医療保険を探すことが大切です。
 

ポイントを押さえれば自分に合った保険が選べる

持病があっても入れて、なおかつ希望を満たす医療保険をみつけるのは大変かもしれません。しかし、保険選びのチェックポイントや注意点などをきちんと押さえてじっくり比較すれば、必ず自身に合った医療保険が選べるでしょう。
 
どのようなときに、どのような保障を受けたいのか、コストはどれくらいかけられるのかなど、希望を具体的に整理して検討することが大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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