更新日: 2022.12.29 その他保険
ペット保険は本当に必要? 仕組みと必要性を徹底解説!
本記事ではペット保険とは何か、仕組みや必要性について解説します。ペット保険に加入しようか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ペット保険とは
ペット保険とは犬や猫などのペットが病気やけがを負った際に、動物病院でかかった医療費の一部を補償する保険です。保険会社によってはうさぎやハムスター、鳥などのほかの生物も対象です。私たち人間は病気やけがで病院を受診した場合、健康保険に加入しているので医療費は1~3割負担で済みますが、ペットは全額負担となります。
それでは、もう少しペット保険の仕組みについてみていきましょう。
ペット保険の仕組み
ペット保険の主な補償内容は次のとおりです。
●通院
●入院
●手術
●賠償責任
通院、入院、手術はペットが動物病院で受けた治療に対する補償です。賠償責任はペットが他人をかむなどしてけがを負わせてしまった、他人の物を壊してしまったなどで損害賠償責任が発生した場合に補償されます。
また、保険金の請求方法は「事後精算」と「窓口清算」の2種類があります。
「事後精算」はかかった治療費を飼い主が窓口で全額支払い、明細書や領収書を保険会社に送付して保険金を受け取る方法です。
「窓口清算」は治療を受けたときに、動物病院の窓口で精算してもらう方法です。保険会社によって保険金の請求方法は異なるので、加入前によく確認しておきましょう。
ペット保険の必要性
ペット保険に加入しても、本当に必要なのかが分からないまま加入した方もいるのではないでしょうか。ペット保険の保険料は犬や猫などの種類、補償内容や加入時の年齢によって変わります。年齢が高くなれば保険料も上がるので、すでに高齢のペットの場合は加入を控えようと考える方も少なくないでしょう。
株式会社PLAN-B(東京都品川区)が2022年4月に、10代~70代以上の犬の飼い主300人を対象とした「愛犬の治療費」に関するアンケート調査で、「ペット保険は必要か」の問いに対して、207人(69.0%)が「ペット保険は必要」と回答しました。
しかし、「ペット保険に加入しているか」の問いに対し「加入している」が86人(28.7%)、「加入していない」が185人(61.7%)という結果でした。加入しない理由はお金の問題と回答した方が多い一方で、いざ動物病院で高額な医療費を請求されて「入っておけばよかった」と後悔した方も多かったようです。
そこで、ここからはペット保険の必要性について3つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
高額な治療費に対応できる
日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)」によると、犬猫が1つの病気にかかったときの治療費における3096人の平均は5万8993円で、1万円未満が19.6%と最多でしたが、大型犬(7万4893円)や高齢なペット(犬8万912円、猫(6万5208円)ほど医療費がかかるという結果でした。
ペットは人間と同様に必ず年をとるので、やはり医療費はかかると思ったほうがよいでしょう。
ペット保険に加入すれば毎月の保険料はかかりますが、ペットが病気やけがをしても治療費の負担が軽減されるので、結果としてペットの生涯において保険料より医療費のほうが高くつくケースもよくあります。
また治療方針を決めるのに、ペット保険に入っていれば高度な治療法を選択することもできるようになります。ただし、保険の商品内容によって保険金の限度額や回数など補償内容が異なります。補償内容については、治療方針を決める前に確認しましょう。
病気の早期発見・治療ができる
ペットのささいな異変に気付いたときに、お金がかかるから様子をみようという飼い主もいますが、ペット保険に加入すれば治療費の負担をそれほど気にしないで診察が受けられます。
ペットは自分で不調を訴えられないので、飼い主が毎日しっかりと様子をチェックしなくてはいけません。人間もペットも早期発見・治療が命を左右します。少しでも気になることがあればすぐに動物病院に連れていけるように、ペット保険に加入すれば安心です。
付帯サービスが利用できる
ペット保険の付帯サービスには、主に次に挙げるものなどがあります。
●24時間相談サービス
●無料健康診断サービス
●迷子関連サービス
●動物と泊まれる宿・ホテルで特典が受けられるサービス
病気やけがをしたとき以外にも、多くのサービスが受けられる保険もあるので、ペット保険を探すときにチェックしてみてください。
ペット保険にはさまざまな補償内容やサービスがある
ペット保険に加入すれば、大切なペットが病気やけがをしたときも安心して治療や手術などが受けられます。また、ささいなことでも動物病院に安心して連れていけるので、病気の早期発見・治療にもつながるでしょう。
ペット保険は保険会社によって補償内容や保険金の請求方法、付帯サービスなどが異なります。気になる保険があればいくつか資料を取り寄せてみて、自分に合ったペット保険をみつけてみてください。
出典
株式会社PLAN-B 愛犬の治療費に関するアンケート
公益社団法人日本獣医師会 家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査 平成27年6月
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部