20歳、免許を取ったので「カーリース」を利用したいと思います。任意保険への加入は必要? 保険料はどのくらい?
配信日: 2023.03.06
保険や車検などさまざまな料金を「込み」とうたっているカーリース会社が多いことから、車を購入したときと同じように、任意保険に加入する必要があるのか疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。
カーリース利用時にも、任意保険には入っておいたほうが安心です。本記事では、カーリース利用時の任意保険の必要性や補償内容の選び方、保険料の相場などをまとめました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
カーリース利用時は任意保険に加入したほうがよい
結論からいうと、カーリースの利用時には、任意保険に加入したほうが安心です。カーリースの月額料金は保険料込みのことが多いですが、この場合の保険は自賠責保険のみであるのが一般的です。
「自賠責保険に加入しているのであれば、わざわざ別に保険料を支払って任意保険に加入する必要はない」と考える人もいるでしょう。
しかし自賠責保険では、事故の相手の死亡やけがしか補償されず、補償限度額も低めに設定されています。そのため、自分自身や同乗者、物損に対するカバーや被害者への十分な補償を考えた場合、任意保険に加入する必要があるのです。
また、事故で車両が全損となり、カーリースが強制的に解約になった際の違約金を任意保険でカバーできる可能性があることも、カーリース利用時に任意保険に加入したほうがよい理由です。加えて、任意保険では契約期間満了時の原状回復費用にも備えられます。
カーリース利用時の任意保険の補償内容の選び方
任意保険の基本的な補償は、次の3つです。
・対人賠償保険:事故で相手を死傷させた際の治療費や慰謝料を補償
・対物賠償保険:事故による物損の修理費用などを補償
・人身傷害保険:自分や同乗者が死傷した際の治療費や収入、葬儀費用を補償
事故で相手や物品に損害を負わせた場合、賠償額が数億円に及ぶケースもあります。対人賠償保険、対物賠償保険は補償額を無制限にしておくと、高額な賠償金にも対応できて安心です。人身傷害保険の保障額は、3000万円や5000万円を選択するとよいでしょう。
また、カーリース利用時の任意保険では、上記3つの補償のほかに、車両保険をつけるのがおすすめです。車両保険では自分の車の破損時に保険金が受け取れるため、リース車が破損したときの修理費用や、強制解約時の違約金をカバーできるようになります。
20歳で任意保険に加入した場合の保険料の相場は?
20歳・免許取りたてで任意保険に加入する場合、20代の事故発生率が高いことや、家族から引き継がない限りノンフリート等級が低いことから、保険料は30代や40代と比べると割高となります。
保険料の相場は、保険会社や車種、補償の範囲、保証額、等級などによって幅があります。車両保険なしの場合は年額3~10万円前後、車両保険ありの場合は年額6~20万円前後をみておくとよいでしょう。インターネットからの申込時に保険料が割り引かれるネット割引や、1年間無事故の場合に受けられる無事故割引などの割引制度を設けている保険会社も、多くみられます。
保険会社を比較検討するときは、保険料とあわせて割引制度も確認するのがおすすめです。
カーリース専用保険という選択肢もある
リース会社の中には、保険会社と提携して、カーリース契約とセットで専用保険を提供しているところもあります。
カーリース専用保険の大きなメリットは、カーリース特有の需要を加味して設計されている点です。例えば、1年ごとに更新となる一般的な任意保険と異なり、カーリース専用保険はリース期間=保険契約期間の場合があります。このタイプの保険では、リース期間中に更新がないことから、事故があっても等級が下がりません。また、長期契約であるため、保険料も割安の場合が多いようです。
ただし、以前から加入している任意保険がある場合、等級が引き継げないことがある点には注意が必要です。また、補償内容もあらかじめ決められていて、自由度は低いでしょう。
カーリース専用保険を契約する前に、メリットと注意点の両方を理解した上で、自分で任意保険に加入する場合とよく比較してみる必要があります。
カーリースに合った任意保険に加入しよう
カーリースの利用時には、自賠責保険ではカバーできない補償範囲を補うために、任意保険にも加入すると安心です。
自動車を運転する上で一般的に備えが必要な、対人・対物・人身傷害の補償に加えて、カーリース特有の破損時の原状回復費用や違約金への備えとして、車両保険をつけることも検討するとよいでしょう。
リース会社によっては、カーリース契約と抱き合わせで専用保険を提供している場合もあります。専用保険と自分で選んだ保険の、どちらがよりメリットが大きいかを比較して、よりニーズに合うほうを選択しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部