生命保険の更新通知「保険料」がガクンと上がる。見直すポイントはある？

生命保険が更新されると、保険料はガクンと上がるのが一般的です。更新タイミングで何もしなければ、高い確率で保険料負担は大きくなります。また、万一の際に受けられる保障が十分でない場合があります。
 
生命保険の見直しをすることで、保障内容の最適化や保険料負担の軽減などが可能です。本記事では、生命保険を見直すポイントやメリットについて解説します。

生命保険の更新で保険料は上がる

　
生命保険の更新とは、保険期間が満了した際に、健康状態に関係なく保障内容、保険金額、保険期間で保険契約を継続できる制度のことです。
 
更新は自動で行われるため、更新する際に新たに手続きをする必要はありません。更新を希望しない場合や保障額を減らす場合などは、更新日の一定期間前までに保険会社に申し出る必要があります。保険料は年齢などで変わるため、更新後は更新前より保険料が上がるのが一般的です。
 

生命保険を見直すポイント

　
生命保険を見直すポイントを明確にしておくことで、自身や家族のニーズ、ライフプランなどに合った保険内容に変更可能です。万一の際に受けられる保障や受取人が適切なものとなり、保険料の負担軽減につながる可能性もあります。
 
生命保険を見直すポイントについてみてみましょう。
 

保障内容

　
生命保険の保障内容が、自身や家族のニーズ、ライフプランに合っているか確認しましょう。ニーズやライフプランに合った保障内容でないと、万が一の際に思うような保障が受けられない可能性があります。
 
自身や家族のライフステージの変化によって必要な保障は変わります。保険更新のタイミングで、保障内容がニーズに合ったものか見直しを検討してみてください。
 

保障金額

　
生命保険の保障金額が十分なものか確認しましょう。保障金額が十分でないと、万一の際に経済的に困るのはもちろんですが、保障金額が必要以上に多いと、保険料の負担が増加して保険料を支払い続けられなくなるかもしれません。
 

保障期間

　
生命保険の保障期間は、次の2つに分けられます。

●終身型：毎月の保険料は定期型より高いが、一生涯の保障を受けられる
●定期型：保障期間はあらかじめ決まった期間のみだが、保険料は終身型より安い

生命保険の更新通知が届くタイミングで、自身や家族の年齢や環境の変化によってどちらが適切なのか、保険会社に確認してみましょう。
 

保険料の払い込み方法

　
保険料の払い込み方法も生命保険の見直しポイントです。
 
保険料の払い込み方法は「月払い」「半年払い」「年払い」「一括払い」があり、半年払いや年払いは1回の負担は大きくなりますが、保険料の総額は割安となります。また、一括払い（前納、一部前納払い）をすると、今後の保険料支払いの負担が減ります。
 
資金に余裕がある場合は、半年払いや年払い、一括払いなどの前払いも検討してみましょう。
 

保険金受取人

　
保険金受取人が適切かどうか確認しましょう。「生命保険に加入したのは独身の頃で、現在は結婚している」など、保険加入当時とは状況が変わっている場合もあります。
 
また、以下の3つの金額はいずれも課税対象のため、誰を受取人にするかによって、税金の種類や課税額などに違いがあります。

死亡保険金
解約返戻金
満期保険金

現在の家族構成や状況に合わせて、保険金受取人が適切か見直しましょう。
 

メリットもある生命保険の内容の見直しは大切

　
生命保険を見直すことには、次のメリットがあります。

●ライフステージに合った保障を受けられる
●保険料が下がる可能性がある

生命保険を見直すことで、保障が必要になった場合に「保障内容が不十分」といった状況を回避できます。
 
また、保障内容が変わることで、保険料負担が軽減される可能性があります。「なんとなく」同じ保険を継続するのではなく、更新タイミングなどをきっかけに保険を見直すことは大切です。
 
生命保険加入当時とは状況が異なる方も多いため、面倒に思わず、保険内容の見直しをしましょう。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部