更新日: 2023.03.09 医療保険

【保険と家計の見直し】「医療保険」「がん保険」は必要? 減らすならどっち?

【保険と家計の見直し】「医療保険」「がん保険」は必要? 減らすならどっち?
病気やけがのリスクに備えて保険に加入する人が多いようです。保険に加入していれば、医療費の負担を軽減できるので、家計の悩みを減らせます。
 
しかし、保険には「がん保険」「医療保険」など複数あるため、「どちらにも加入したほうがよいのだろうか」「減らすとしたらどちらを選ぶのがメリットは大きいのだろう」など悩む人もいることでしょう。
 
本記事では、医療保険とがん保険の特徴や違い、どちらへの加入を優先するべきなのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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医療保険とがん保険の特徴

医療保険は、がんを含む幅広い病気やけがによる「通院」「入院」「手術」をカバーしてくれる保険です。具体的な保障内容は保険会社によって異なりますが、基本となる保障(主たる契約)は「入院給付金」「手術給付金」となっており、さらに「先進医療特約」「がん特約」などの保障を付け加えられる仕組みです。
 
がん保険はがんに特化した保険です。「がん診断一時金」「治療給付金」「がん入院給付金」「がん手術給付金」などで構成されており、がん以外の病気に対しては保障されません。「がん」のみの保障に限定されているため、保険料も低く設定されています。
 

医療保険とがん保険の違い

医療保険は、がんと診断された際も入院給付金や手術給付金を受け取れます。しかし、医療保険は、がんに特化したがん保険のような保障を受けられない保険である点を認識しておきましょう。
 
特にがん保険では、がんと診断されたときに「がん診断給付金」を受け取れますが、医療保険ではがん特約を付けていなければ支給を受けられません。また、医療保険を解約するとがん特約も解消となって、がんの保障を受けられなくなります。
 
一般的に、医療保険は入院時に支給される入院給付金に1入院での日数と通算日数に上限を設けています。1入院につき60日の契約であれば、入院日数が60日を超えても支給されるのは60日分までです。
 
それに対し、がん保険は1入院での日数や通算日数に上限を設けていない場合があります。がんの治療によって入院期間が長期化しても、保険期間中であれば日数を気にすることなく給付金が支払われるのです。
 

医療保険とがん保険はどちらを優先させるべき?

がん以外の病気にも備えたいなら医療保険を優先する、がんの保障を重視するならがん保険を優先するなど、どちらが適しているのかは人によって異なります。
 
医療保険とがん保険のどちらが必要か、減らすとしたらどちらなのか判断するポイントをまとめたので参考にしてください。
 

【どんな病気やけがの保障も受けたい人】

がん診断給付金が支給されなかったり、入院日数に上限はあったりするものの、がん以外の病気やけがに備えておきたい人は幅広い保障を準備する医療保険のほうが安心できるでしょう。がんの保障が特に気になるなら、がん特約を付けてカバーすることも可能です。
 

【治療費が高額になる可能性が高いがんの保障を受けたい】

がんにかかった親族がいる、これまでの健康診断の結果などでがんになるリスクが高そうなどの不安を抱えている人は、がん保険に加入してがんの保障を手厚くしてみてください。
 
がんは、他の病気と比べると格段に経済面のリスクが高いです。先進医療などの保険適用外の治療を選択せざるを得ない、化学療法の外来治療が長引くなど、治療費が高額になるケースも珍しくありません。さらに抗がん剤治療などの副作用によって、収入を得られなくなることも想定する必要があります。
 
先進医療特約をつければ、先進医療を受ける際に給付金補助を受け取ることが可能、医療保険と比べて保険料も安いなど、経済的負担をおさえられます。しかし、がん以外の病気やけがのリスクも考えたうえで、将来的な貯蓄を行うことが重要になるでしょう。
 

医療保険とがん保険の特徴を理解して加入する保険を見直そう

医療保険とがん保険のどちらに必要性が高いのかという問題については、一概には言い切れません。医療保険もがん保険も特徴や仕組みが根本的に異なる保険だからです。
 
まずは自分がどんな病気に備えたいのか、どんな保障が付いていると安心なのかを考えてみましょう。そのうえで、支払う保険料と保障内容が見合っているかを判断して、納得できる保険を選んでみてください。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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