70歳以上でも生命保険料を月2~3万円払っている? もしものときに「親の保険契約」を調べる方法とは?

配信日: 2023.04.01

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70歳以上でも生命保険料を月2~3万円払っている? もしものときに「親の保険契約」を調べる方法とは?
「70歳以上でも月に2~3万円の生命保険料を払っているって本当?」「うちの親がどの保険会社に加入しているか分からない」といった疑問を持つ人もいるでしょう。親の保険契約を調べるためには、さまざまな方法があるため、もしものときは早めに確認してください。
 
本記事では、70歳以上の人が払う生命保険料についてと、親の保険契約を調べる方法について解説します。保険請求や保険料の返還請求をする際の参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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70歳以上の生命保険料はいくら?

公益財団法人生命保険文化センターが調査した「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、世帯年間払込保険料(全生保)では70歳以上の世帯主がいる世帯では、令和3年の段階で毎月2~3万円の生命保険料を支払っています。
 
いったいどれくらいの生命保険料を支払っているのか、世帯主が70歳以上の世帯ごとに、月あたりの生命保険料を表した図表1をみてみましょう。
 
【図表1】

世帯主の年齢 月当たりの生命保険料(令和3年)
70~74歳 約2万8000円
75~79歳 約2万6000円
80~84歳 約2万4000円
85~89歳 約3万円
90歳以上 約2万1000円

 
70歳以上であっても、1ヶ月あたり2~3万円の生命保険料を支払っていると分かります。なお、もっとも多く生命保険料を支払っている世代は55~59歳と65~69歳で、月約3万6000円です。
 

もしものときに親の生命保険契約を調べる方法

70歳以上の親も、毎月多くの生命保険料を支払い続けています。
 
元気なうちに親の保険契約を確認できなかった場合、親が亡くなった、認知症などを患った、事故に遭った、といった理由で、生命保険の契約内容が分からなくなるケースもあるでしょう。受取人が請求しないと保険金は受け取れないため、いざというときに親の保険契約を調べる方法を紹介します。
 

保険証券を探す

生命保険会社から交付された保険証券を探しましょう。親がどの保険会社と契約し、どのような保険契約をしているのか、詳細まで分かる保険証券があると把握しやすいです。
 
紙ではなくウェブサイト上で確認できる場合もあるため、パソコンやスマホをチェックするのもよいでしょう。保険証券がない場合、保険会社から送られてくる通知物を探してください。「ご契約内容のお知らせ」「生命保険料控除証明書」といった郵便物などで確認できます。
 
親が会社で働いている場合は、勤め先に提出した保険料控除申告書がないか、問い合わせましょう。
 

通帳を確認する

どの保険会社にいくらの生命保険料を支払っているかは、通帳の引き落とし履歴を見て確認可能です。履歴によって保険会社の名前と引き落とされた金額が分かるため、契約の詳細を問い合わせできます。
 

生命保険契約照会制度を活用

生命保険契約照会制度を利用して、親がどの保険会社と契約しているか調べられます。生命保険契約照会制度は、保険契約の有無を生命保険会社42社に一括で照会できるシステムです。
 
しかし生命保険契約照会制度は、契約の有無が分かるだけで、詳細な保険契約内容までは分かりません。契約していると分かった保険会社へ、個別に確認する必要があります。
 

保険請求に時効がある点に注意

保険金は、保険法により3年を過ぎると、請求する権利が消滅します。親がけがや病気をした場合や亡くなった場合に、保険請求し忘れて3年経過してしまうと保険を受け取れません。
 
また、被保険者が死亡した後も保険料を支払っていた場合、3年以内であれば保険料の返還を求められます。保険請求をする状況になったら、なるべく早めに親の保険契約について調べておきましょう。
 

もしものときに親の保険契約を知る方法はさまざまある

生命保険は働き盛りの世代が加入するのみならず、70歳以上も毎月2~3万円の生命保険料を支払っている可能性が高いです。親にもしものことがあったときは、保険請求ができるか速やかに調べてください。保険法により、3年以内に請求しないと時効となります。
 
親の保険契約はさまざまな方法で調べられるので、請求漏れなどがないよう確認しましょう。
 

出典

公益財団法人 生命保険文化センター 2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査

政府広報オンライン 家族の生命保険契約を一括照会!どこの会社に加入しているか調べられます

一般社団法人日本損害保険協会 保険金請求の時効とは?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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