更新日: 2023.05.17 生命保険
入ろうとした保険は「無配当」の保険でした。保険の配当金って何ですか?
本記事では、主に生命保険で受け取ることができる配当金について解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ファイナンシャル・プランナー
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サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。
生命保険の配当金とは?
生命保険は、予定死亡率と予定利率、予定事業費率の3つをもとに保険料が計算されます。しかし、実際にはそれぞれの予定率通りにはなりません。実際の死亡者数と事業費が予定よりも下回ることで剰余金が出ることもあります。また、運用収益が予定の見込みを上回れば剰余金が出ます。
剰余金が出たとき、契約者に還元する形で分配されるのが「配当金」です。つまり、配当金とは、あらかじめ支払った保険料に余りが出たときにもらえるお金のことを指します。
配当金が受け取れる生命保険を「有配当保険」といいます。一方、配当金がない生命保険は「無配当保険」です。有配当保険は剰余金が出れば分配されますが、無配当保険の場合は、たとえ剰余金が出ることがあっても契約者に還元されることはありません。
ただし、無配当保険は、これまでのデータをもとに予定率を出す傾向があることから剰余金が出にくいのが特徴です。そのため、一般的には保険料が低めに設定されています。
有配当保険には2種類ある
有配当保険をさらに細かく見ていくと「3利源配当タイプ」と「利差配当タイプ」の2種類があります。
3利源配当タイプとは、先ほど説明した予定死亡率と予定利率、予定事業費率という3つの予定率との差で剰余金が出たときに配当金が発生するタイプです。剰余金が出るかどうかは、決算時の集計によって明らかになります。
利差配当タイプも、剰余金が出たときに配当金が出るのは同じです。ただし、3利源配当タイプとは違い、剰余金が出るかどうかは実際の運用成果と予定利率の差をもとに計算していきます。運用成果と予定利率の差で出た損益を3年ごと、5年ごとなどに通算し、そのうえで剰余金が出れば契約者に還元されます。
配当金を受け取る方法
配当金が発生したときの受け取り方法は、積み立て、買い増し、相殺、現金支払いの4つです。
積み立ては、保険会社にそのまま積み立てておくもので、期間に応じて利息がつきます。保険が満期を迎えたときや死亡したときは、保険金とともに受け取れます。積み立ては、配当金の受け取り方としては一般的な方法です。
買い増しとは、保険を買い増すための保険料にあてることを指します。そして、相殺は、支払う保険料と差し引きする方法です。配当金の分だけ支払う保険料が安くなります。最後の現金支払いは、配当金を現金として受け取る方法で、実際の受け取り方は保険会社によって異なります。
保険の配当金とは契約者に還元されるお金のこと
配当金は、剰余金が出たときに契約者に還元されるお金のことです。配当金がある生命保険を有配当保険といい、配当金のないタイプを無配当保険といいます。
有配当保険でも剰余金が出なければ配当金を受け取ることはできませんが、保険料を有効に使いたい人には向いています。積み立てておけば、利息もつくのでお得でしょう。一方、無配当保険は剰余金が出にくいのが特徴で、一般的には保険料が低めに設定されています。
ただし、保険加入は配当金よりも、補償内容など自分に合ったものを選ぶことを重視するよう心がけましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
監修:高橋庸夫
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