収入保障保険の最低支払保証期間はどのくらい? 長いほうがお得って本当なの?
配信日: 2023.08.30 更新日: 2023.08.31
本記事では、収入保障保険の最低支払保証期間は長いほうがお得なのか、どのように設定したらよいかをみていきましょう。自分に合った保障を選べるよう、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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収入保障保険の最低支払保証期間とは
収入保障保険に加入すると、最低支払保証期間が設定できます。最低支払保証期間とは、いざというときに保険金を多く受け取れるシステムです。しかし、具体的にどのようにして受け取れるのでしょうか。
本項では、収入保障保険と最低支払保証期間について紹介します。最低支払保証期間を設定する前に、仕組みを知っておくとよいでしょう。
収入保障保険とは
収入保障保険とは、被保険者が死亡したり高度障害状態になったりしたときに、保険期間が終わるまで保険金を年金形式で受け取れる保険です。
基本的に、収入保障保険は年金形式で毎月受け取ります。一括で受け取ることもできますが、年金形式と比べて受取保険金総額は少なくなる傾向にあります。
最低支払保証期間とは
最低支払保証期間は、最低でも何年間保険金を受け取れるかの期間です。例えば、5年の最低支払保証期間を設定したとしましょう。その場合、保険期間満了の1年前に死亡したとしても、5年分の年金を受け取れます。
収入保障保険の最低支払保証期間は長いほうがお得?
最低支払保証期間を長く設定しておくと、収入保障保険を多く受け取れてお得にみえます。しかし、最低支払保証期間が長いほど保険料は高くなるため、お得とは言い切れません。必要のないほど多くの収入保障保険のために払い込む保険料が高くなれば、家計の負担が増します。
ただし、状況によっては期間を長くすることでお得になることもあります。保険会社のサイトでシミュレーションをして、必要な最低支払保証期間と保険料を比べて、家族に合った期間を設定するとよいでしょう。
最低支払保証期間の設定のポイント
前術のとおり、最低支払保証期間が長いと払い込む保険料は高くなるため、最適な期間を設定する必要があります。その際、どのくらいの期間であればよいかというと、配偶者や子どもの年齢が関係してきます。
自分の状況だけでなく、共に生活する家族への保障を中心に考えるとよいでしょう。最低支払保証期間を設定する際は、自身の家庭の状況を考えて設定してください。
配偶者が65歳になるまで
配偶者の年齢が65歳になるまでを目安に、最低支払保証期間として設定するとよいでしょう。65歳になると年金受給ができるため、保険がなくても生活に余裕が生まれるからです。被保険者が死亡または高度障害になっても、配偶者が年金を受給していればある程度の収入減に対応できます。
収入保障保険は、貯蓄が少なくて収入が途絶えるのが不安な人におすすめです。しかし最低支払保証期間を長く設定した場合、保険料が割高になるデメリットもあります。
子どもが独立するまで
子どもの独立も、最低支払保証期間の設定の目安となります。子どもが独立すれば、学費や養育費などがかからなくなるため、収入保障保険の必要性が薄くなるからです。教育資金や養育資金がかからなくなるまでの期間を計算し、期間を設定するとよいでしょう。
最低支払保証期間が短く設定すれば、保険料を安く抑えられます。しかし、子どもの独立後でも配偶者の年齢が若い場合は40~50代で保障が切れることもあるでしょう。貯蓄が少ない場合は、配偶者にその後の生活費の不安が残るデメリットがあります。
最低支払保証期間の設定は家族の形に合ったものにしよう
収入保障保険の最低支払保証期間は、長く設定しておけば安心できます。しかし、払い込む保険料が割高になるため、お得であるとは言い切れません。
配偶者や子どもの年齢によっては、最低支払保証期間が長いほうが安心できるケースもあります。保険会社のシミュレーションを利用してみて、家族の形や貯蓄の状況に合った期間に設定するとよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー