夫婦ともに40代。医療保険とは別に「がん保険」にも入ったほうがいいですか?

配信日: 2023.09.18

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夫婦ともに40代。医療保険とは別に「がん保険」にも入ったほうがいいですか?
40代になると体調にも変化が訪れ、健康に対する考え方が変わり、医療保険だけでは不安を感じることもあります。「夫婦ともに40代。医療保険とは別に『がん保険』にも入ったほうがいいのか?」と疑問を持つ人もいるでしょう。
 
そこで本記事では、医療保険とがん保険の基本的な違いや、40代の夫婦ががん保険を検討すべき理由について解説します。がん保険に加入するかどうか迷っている40代の夫婦は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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医療保険とがん保険の基本的な違い

がん保険に加入する前に理解しておくべき重要な点が、医療保険とがん保険の違いです。一部共通してカバーできる部分もありますが、カバーできる範囲にはそれぞれ特有のものがあります。
 
そこで、本項では医療保険とがん保険の基本的な違いについて解説します。
 

医療保険とは

医療保険には、公的保険と民間保険の2種類があります。日本は「国民皆保険」を採用していて、全ての国民が何らかの公的医療保険に加入します。
 
自己負担は1~3割で、出産や死亡、病気・けがで働けなくなった場合もカバーの対象です。これにより、一定の自己負担を限度として医療を受けられる環境が整っています。
 
民間の医療保険は、けがや病気で入院や手術が必要になった際に、医療費を保障する保険です。保険料は、加入者の年齢、性別、職業、健康状態などにより決まります。一般的には、何らかの病気やけがで入院や手術が必要になったときに、一定の日額を受け取れます。
 

がん保険とは

がん保険とは、がんに対する治療に特化した保険で、がん以外の病気やけがはカバーされません。医療保険と比較すると保険料は比較的抑えられており、がんと診断された場合には給付金が支払われ、治療費の負担が軽減されます。
 
がん保険の給付金は、初診時の一時金や、入院・手術費用などが含まれますが、商品によっては内容が異なるため、契約前には詳細をよく確認してください。特に、診断時に大きな給付金が支払われるタイプの保険は、現代のがん治療において有効な選択肢となり得ます。
 

医療保険とがん保険の違いとは何か

医療保険とがん保険の最大の違いは、保障対象となる疾患の範囲です。医療保険は病気全般とけが、がん保険はがんのみが対象で、がんで入院したときは両方の保険の給付対象となります。
 
また、入院給付金の支給限度日数については、医療保険には上限があるのに対して、がん保険では無制限など内容に違いがあります。
 
特定のがんに特化した保険に絞ると、全てのがんをカバーする医療保険と比較して保険料は抑えられる傾向にあります。また、医療保険でも特約を追加すれば、がん保険と同様の保障が可能です。
 

医療保険とがん保険どちらを重視すべき?

医療保険とがん保険のどちらを重視すべきかは、個々の健康状態、ライフスタイル、リスク容認度によります。幅広い疾患をカバーしたい人は、医療保険の選択がおすすめです。
 
一方、がん保険はがん罹患率の高さを考慮に入れ、安心感を得ることができる点がメリットです。がんリスクが高いと考える人や、がん治療の高額な費用を心配する人は、がん保険の加入を検討してみてください。
 
なお、医療保険には免責期間(保障対象外の期間)はありませんが、がん保険には契約後90日などの免責期間があります。医療保険とがん保険のどちらを重視するかには、このことも考慮に入れておきましょう。
 

がん保険の保障内容

がん保険は、高額な治療費に対する安心感を提供します。特に、一般的な医療保険ではカバーできない領域を補完することが可能で、家族への経済的負担も軽減されるのが特徴です。
 
さらに、がん専用のサービスも受けられる点も大きな特徴で、特定のがん治療やリハビリテーション費用、さらには生活補助金まで提供するプランも存在します。がん保険は、患者本人だけでなく、家族全体の安心にも寄与します。
 

40代の夫婦ががん保険を検討すべき理由

40代の夫婦ががん保険を検討する理由は、がんの罹患率が年齢とともに増え、特に40代以降でその傾向が顕著になるからです。厚生労働省の「平成31年(令和元年) 全国がん登録 罹患数・率 報告」でも、その傾向が分かります。
 
がん治療は費用が高額であり、長期にわたる治療とリハビリテーションにより生活費にも大きな影響を及ぼします。これらの経済的負担を軽減するためには、がん保険が有効です。患者とその家族が安心して治療に専念できる環境を提供してくれます。
 

保険料負担が低い40代のうちにがん保険への加入を検討してみよう

40代は、がんの罹患リスクが高まる一方で、保険料の負担が比較的軽い時期といえます。夫婦ともに40代なら、特にがん保険への加入を検討することはとても重要です。
 
がん治療は長期間にわたる可能性があり、その治療費や生活費は思っている以上に高額になります。がん保険への早期の加入で保険料を抑えつつ、将来的な安心感を手に入れられます。一方、幅広い疾患をカバーしたい人は、医療保険がおすすめです。
 
医療保険やがん保険は万が一の際に、高額な医療費だけでなく日々の生活費の補てんも可能です。自身と配偶者の未来のため、40代のうちに医療保険とは別にがん保険の加入も検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

厚生労働省 平成31年(令和元年) 全国がん登録 罹患数・率 報告
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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