引っ越しをするのですが、火災保険の加入は継続されるのでしょうか? 新たに契約する場合の注意点は何ですか?
配信日: 2023.10.14
本記事では、引っ越し時の火災保険の継続や新たに契約をするときの注意点などについて解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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火災保険は引っ越し後も継続される?
結論からいえば、引っ越した後も火災保険をそのまま継続することは可能です。ただし、そのまま何もしなくていいということではありません。
そもそも、火災保険で補償される対象は契約者が住んでいる物件です。そのため、すでに居住していない物件で火災や事故が起こっても、保険金が降りない可能性が出てきます。契約者が住んでいることも重要ですが、火災保険料は建物の所在地や構造、築年数、面積などにより変わってくることも大きな理由です。
そのため、引っ越しをしたら速やかに契約の変更を済ませておく必要があります。変更手続きの方法は、保険会社によって異なります。また、一戸建てか集合住宅かで保険の内容が変わるため、必ず加入を引き継げるとはかぎりません。
まずは、自分が加入している保険会社に引っ越したことを報告し、変更手続きがしたいことを伝えましょう。引っ越し先の物件によって継続が難しい場合は、一度解約して新たに契約をするのが一般的です。
新規で契約をする際に注意しておきたいこと
ここでは、火災保険を新たに契約するときの注意点をいくつか紹介します。
物件の状況によっては家財保険になる
保険会社によって呼び方が違う場合もありますが、一戸建て住宅のように建物全体の補償が必要な場合は「火災保険」に加入しますが、賃貸住宅では大家が建物に対しての火災保険に加入しているため、借り主は自分の家財に対する「家財保険」に加入するのが一般的です。
また、マンションなどの集合住宅では、補償の範囲は自分が居住している部屋に限定されます。その場合、火災や事故で補償を受ける対象は室内にある家財です。引っ越しによって物件の形態が変わったときは、補償の範囲に注意しましょう。
立地や地域の特徴を考えて補償内容を決める
火災保険は、火災のほかにさまざまな災害や事故で受けた被害が補償されます。特に注意しておきたいのが、自然災害です。どのような災害が起こりやすいかは、立地や地域に応じて違いがあります。河川が近いなら洪水に備えておくのもいいでしょう。
留守が多いなら、盗難の補償も受けられると安心です。集合住宅なら、水漏れによる被害も考えておかなければなりません。
もらい火のときの補償も忘れない
火災については、延焼や類焼した場合も想定して備えておくと安心です。火災保険は、隣家から燃え移ることも考えておく必要があります。隣家との距離が近い場合や集合住宅に入居するときは、必ず延焼や類焼に関する特約をつけておきましょう。
引っ越しをしたら速やかに報告を
火災保険は、引っ越し後もそのまま継続することが可能です。ただし、建物の所在地や構造、築年数などで保険料が違いますし、必要な補償も変わってきます。場合によっては解約を求められることもあるため、引っ越しをしたら速やかに報告しましょう。
新たに契約をするときは、立地や建物の形態を考えて補償内容を選ぶことです。そして、無理なく支払える保険料で契約することも忘れてはいけません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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