「認知症」に保険があるって本当? 万一にそなえて内容と選び方を知りたい!
配信日: 2023.10.20
今回は、親や自分の老後にそなえておくと安心な認知症保険について、内容や選び方などを紹介していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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認知症保険とはどのような保険?
認知症保険とは認知症の診断を受けたときに補償を受けられるもので、認知症治療のために使える保険のことを指しますが、保険によっては認知症以外の治療費や死亡給付金を受けとることも可能なためです。
例えば、骨折の治療にも利用できる認知症保険もあれば、事故などで亡くなったときに死亡給付金がおりる保険もあります。具体的な補償内容や特約は保険会社で変わってくるため、加入時に確認しておくといいでしょう。
受けとれる保険金や回数は保険ごとで異なります。例えば、認知症と診断された時点で一時金を受けとることも可能です。要介護3と認定された場合は、一生介護年金を受けとれる保険もあります。また、契約者と被保険者を別にできる保険も提供されているため、親の認知症にそなえておきたい人も安心ではないでしょうか。
認知症になると、通常の介護よりも大きなお金や労力がかかり神経も使います。認知症保険は、自分へのそなえであり、家族への思いやりとして考えておきたい保険です。加入時期は50代〜80代までと幅があり、保険によって異なりますので充分に確認しましょう。
認知症保険の上手な選び方
認知症保険に加入する際は、月々の掛け金や契約者、どこまで補償を受けたいかを軸に考えていくと自分や親に合ったものを上手に選べます。
まず注意したいのは自分や親の年齢が、加入対象になっているかどうかということです。掛け金については、高ければよいということでもありません。手頃な掛け金でも必要な補償が受けられる保険もあります。まず、毎月、むりなく支払える金額であることが大切です。
契約者については、被保険者と同一でいいのか、それとも被保険者と分けたほうがいいかどうかを判断しましょう。自分の認知症にそなえるなら契約者も被保険者も同一で問題ありませんが、親を保険に入れたい場合、契約者を別にできる保険のほうがよいでしょう。
また、保険で網羅(もうら)できていない補償内容を確認しておくと、むだのない選び方ができます。
例えば、死亡保険に加入していない人なら、不慮の事故や病気で死亡保険金が不随している商品のほうが安心です。子どものいない人が加入するときは、将来、自分で手続きが難しくなったときのサポートが充実しているかどうかも選定のポイントになります。
認知症保険で安心できる老後を
認知症は、いつ誰が発症するかはわかりません。認知症と判断されたときに補償を受けられる保険に加入しておけば安心できるでしょう。加入条件が厳しすぎないか、保険金や補償内容は充分かどうかを考え、自分に合った認知症保険を選ぶことが大切です。保険会社によって内容はさまざまですが、上手に選ぶことで介護費用の負担軽減も可能になります。
出典
厚生労働省老健局 認知症施策の総合的な推進について
厚生労働省 認知症の人の将来設計について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー