更新日: 2023.10.31 生命保険
養老保険って聞いたことあるけど、どんな保険? 終身保険や定期保険の違いと向いている人は?
本記事では、養老保険の特徴を紹介しつつ、終身保険と定期保険との違いについて解説します。養老保険への加入に向いている人についても紹介するため、加入を検討中の人は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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養老保険とは
養老保険とは、死亡時に死亡保険を受け取れるだけでなく、貯蓄性も備わった生命保険です。保険期間中に死亡・高度障害となった場合は、死亡保険金や高度障害保険金が受け取れるだけでなく、保険期間終了時に生きていて高度障害となっていなければ、満期保険金を受け取ることが可能です。
死亡時や高度障害に備えつつ、満期時に生きていた場合にはまとまった満期保険金を受け取れます。
養老保険と終身保険と定期保険の違い
養老保険と似たような保険に、終身保険と定期保険があります。それぞれの違いを図表1で見ていきましょう。
【図表1】
養老保険 | 終身保険 | 定期保険 | |
---|---|---|---|
保険の目的 | 死亡、高度障害時に備えつつ貯蓄できる | 死亡、高度障害時に備える | 死亡、高度障害時に備える |
保障期間 | 一定期間 | 一生涯 | 一定期間 |
保険料 | 高い | 比較的高い | 比較的安い |
満期保険金 | あり | なし(解約時の解約返戻金はあり) | なし |
向いている人 | 死亡や高度障害時のみならず将来のために貯蓄したい | 一生涯、死亡や高度障害時に備えたい | 保険料を安く抑えて死亡や高度障害時に備えたい |
筆者作成
終身保険は、保障期間が一生涯ではあるものの、養老保険とは違い満期保険金はありません。死亡時に、遺族へお金を残したい人に向いている死亡保険です。定期保険は、比較的安い保険料で死亡や高度障害に備えられますが、貯蓄性はないといえるでしょう。※保険の種類によっては高度障害を保障していないものもあります
養老保険への加入が向いている人
養老保険は、死亡や高度障害時の保障に加えて貯蓄性もあることから、保険料が高い傾向にあります。将来まとまったお金が手に入るため、計画的に利用するとさまざまなメリットがあるでしょう。本項では、養老保険への加入に向いている人について解説します。自分にとって養老保険にメリットがあるかを知る際の参考にしてください。
計画的に貯蓄したい
養老保険は、貯蓄性のある生命保険です。そのため、自分の意思ではなかなか貯蓄できない人も、保険料として支払うことで計画的にお金を貯められるでしょう。例えば、満期を仕事の退職時に合わせれば、退職後の生活費用になりえます。
死亡時にも老後にも備えたい
養老保険は死亡時や高度障害時に家族にお金を渡せるだけなく、長生きをした場合の自分のための老後資金としても受け取り可能です。よって、豊かな老後を過ごしたい人に向いている保険といえます。
なお、養老保険は満期になったらといって、すぐに受け取らなくても問題ありません。保険会社に据え置いて、運用してもらうことも可能です。満期保険金を据え置くと保険会社が所定の利率で運用してくれるため、受取額が増えることもありえます。
必要なタイミングで保険金を受け取りたい
養老保険は、自分で定めたタイミングを満期に設定できる生命保険です。例えば、定年退職や子どもの大学入学・結婚などのライフイベントに合わせて満期を設定するなど、必要なときにお金を受け取れます。学費を貯めておきたいけれど、なかなか貯蓄できない人にも向いているでしょう。
養老保険に向いていると思ったら加入を検討しよう
養老保険は、貯蓄をしながらも死亡・高度障害時に備えられる生命保険です。死亡保険金だけでなく、満期保険金を受け取れるため貯蓄性が高く、大きなライフイベントや老後の備えに向いているといえるでしょう。
死亡や高度障害だけを備えられる終身保険や定期保険と比べて、自分は養老保険が向いていると思ったら加入を検討してみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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