更新日: 2024.03.29 自動車保険

車の「自賠責保険」は加入強制ですが、「保険料」と「補償内容」はどの保険会社も同じですか? 同じなら何を基準に選べばよいのでしょうか?

車の「自賠責保険」は加入強制ですが、「保険料」と「補償内容」はどの保険会社も同じですか? 同じなら何を基準に選べばよいのでしょうか?
「自賠責保険って、どの保険会社で加入しても同じって聞いたけど本当?」「保険料や保障内容が同じなのに、選ぶ基準って何?」といった疑問を持つ人もいるでしょう。確かに、自賠責保険の内容はどの保険会社でも同じです。
 
本記事では、自賠責保険を自分で選ぶメリットについて解説します。どの保険会社の自賠責保険に加入するか悩んでいる人は参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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車の自賠責保険とは?

自賠責保険は、交通事故において加害者が負うべき経済的負担を補てんすることで、被害者の救済に役立てる保険です。車に乗るときだけでなく、バイクや電動キックボードに乗る際も自賠責保険に加入しなくてはなりません。
 
本項では、自賠責保険とはなにか、どのような補償があるのかなどについて解説します。加入手続きができる場所についても触れているため、参考にしてください。
 

自賠責保険は強制加入

交通事故にあった被害者は、けがをすると通院や入院などの費用がかかります。また、仕事ができなくなったり亡くなったりすることなども考えられるでしょう。その際、加害者側は賠償責任を負います。
 
賠償責任は経済的負担が大きいため、加害者にとっても厳しいものとなるでしょう。また、被害者に対して十分な補償ができないことも考えられます。強制加入である自賠責保険に加入していれば、被害者に対して補償ができる上に加害者の賠償責任の補てんができます。
 

自賠責保険の保険料や補償内容

補償内容・保険金・保険料は、保険会社にかかわらず同一です。まずは、補償される範囲と保険金上限額について見ていきましょう。


・死亡による損害……3000万円
・傷害による損害……120万円
・後遺傷害による損害……著しい障害を残して介護が必要な場合は3000~4000万円、それ以外は75~3000万円
・死亡にいたるまでの傷害による損害……120万円

自賠責保険の保険料について、図表1で見ていきましょう。
 
【図表1】

60ヶ月 48ヶ月 36ヶ月 24ヶ月
自家用乗用車 2万3690円 1万7650円
軽自動車
(検査対象者)
2万3520円 1万7540円
軽二輪自動車
(125cc超250cc以下)
1万4200円 1万2470円 1万710円 8920円
原動機付自転車
(125cc以下、電動
キックボード含む)
1万3310円 1万1760円 1万170円 8560円

※政府広報「自賠責保険・共済の加入は、クルマやバイクを持つ人すべての義務です!」をもとに筆者作成
 
乗り物の種類や加入期間によって、保険料は変化します。自賠責保険は、長期加入したほうが月あたりの保険料が安くなります。
 

自賠責保険に加入できる場所

自賠責保険の加入・更新手続きができるのは、損害保険会社・車の販売店などです。コンビニ・郵便局・インターネットによる加入もできますが、250cc以下のバイクに限ります。
 

自賠責保険の保険会社を自分で選ぶメリットはあるか

自賠責保険の保険金・補償内容・保険料はどの自賠責保険を選んでも同じであるため、あえてどの保険会社にするか自分で選ぶ人は少ないといえます。車を購入したお店で手続きするという人も多いでしょう。
 
本項では、自分で選んだ保険会社の自賠責保険に加入するメリットについて解説します。どこの自賠責保険を選ぶべきか迷っている人は、参考にしてください。
 

任意保険と同じ保険会社にすることで保険会社側の対応がスムーズになる

自賠責と任意保険を同じ保険会社にすることで、スムーズな対応を期待できます。しかし、契約者が自賠責保険の会社と任意保険の会社に連絡をするわけではないため、保険会社の手続きがスムーズになるだけです。契約者にはあまり関係ないメリットといえます。
 

割引制度がある自賠責保険を選ぶ

任意保険と合わせて加入することで、任意保険の掛け金が割り引かれるケースもあります。セット割りを採用する保険会社は多くないため、メリットであると感じられない人もいるでしょう。
 

自賠責保険の保険会社は自分で選んで加入できる

自賠責保険の加入は義務です。その際自分で保険会社を選ぶこともできるものの、保険料・補償内容・保険金額は同一であるため、自分で保険加入を選ぶメリットは少ないです。割引制度を利用したい場合は、自分で選ぶとよいでしょう。
 

出典

政府広報 自賠責保険・共済の加入は、クルマやバイクを持つ人すべての義務です!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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