保険代理店の「提案だけ」を信じていませんか? より良い選択のための「セカンドオピニオン」の活用方法を紹介

配信日: 2025.01.14

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保険代理店の「提案だけ」を信じていませんか? より良い選択のための「セカンドオピニオン」の活用方法を紹介
私たちは、日々の生活のなかでさまざまなリスクにさらされています。そのようなリスクに対して、保険を活用することがあります。保険は、公的保険と民間保険に分かれますが、一般的に、公的保険を補完するものが民間保険です。しかし必要以上に民間保険に加入すると、将来大きな負担を強いられてしまいます。
 
そこで今回は、保険の加入・見直し時の「セカンドオピニオン」の必要性について解説します。
廣重啓二郎

執筆者:廣重啓二郎(ひろしげ けいじろう)

佐賀FPオフィス 代表、ファイナンシャルプランナー、一般社団法人日本相続支援士会理事、佐賀県金融広報アドバイザー、DCアドバイザー

立命館大学卒業後、13年間大手小売業の販売業務に従事した後、保険会社に転職。1 年間保険会社に勤務後、保険代理店に6 年間勤務。
その後、コンサルティング料だけで活動している独立系ファイナンシャルプランナーと出会い「本当の意味で顧客本位の仕事ができ、大きな価値が提供できる仕事はこれだ」と思い、独立する。

現在は、日本FP協会佐賀支部の副支部長として、消費者向けのイベントや個別相談などで活動している。また、佐賀県金融広報アドバイザーとして消費者トラブルや金融教育など啓発活動にも従事している。

現在加入している保険について、自信を持って答えられますか?

みなさんは、現在加入している保険が本当に自分たちのニーズに合ったものであるかどうか、確信を持てますか? 保険は複雑で専門的な知識を必要とするため、多くの人が選択肢に迷い、後悔することも少なくありません。
 
特に、ライフステージが変わる際(結婚、出産、転職など)や保険の内容が複雑化する現代、適切な保険を選ぶことはますます難しくなっています。果たして、今加入している保険が本当に必要なものなのか、また見直すべき時期が来ているのかどうか判断することは非常に重要な課題です。
 

その保険が必要かどうか、誰に相談しますか?

保険の見直しを行う際は、どこに相談すればよいのでしょうか。一般的には、保険代理店の営業担当者に相談することが多いかもしれません。しかし、彼らは自社の商品をすすめる立場にあるため、必ずしも客観的なアドバイスを得られるとはかぎりません。特に、特定の保険会社に所属している場合は、その会社の保険商品を推奨する傾向が強くなります。
 
このような状況では、「セカンドオピニオン」を求めることが非常に有効です。「セカンドオピニオン」は主に医療の分野で使われる概念ですが、保険の見直しにおいても同様に考えられます。つまり、別の専門家など金融機関と利害関係がない者の意見を求めることで、より客観的かつ多角的な視点から自分の保険を見直すことが可能になります。
 

セカンドオピニオンの注意点

セカンドオピニオンを求める際には、注意点があります。
 

1. 相談する相手の立場や思い

金融商品の販売の有無や相談する相手が、どのような思いで事業をしているかを確認しましょう。本当に親身になって相談に乗ってくれるかどうか、判断する材料になる場合があります。
 

2. 経歴・実績

相談したい相手に、過去どのような実績があるかなど確認しましょう。
 

3. なぜ相談する必要があるのか

目的を明確にしておくことが重要です。なぜ第三者に相談しようと思ったか、今加入している保険の気になる点などをまとめておくとよいでしょう。
 

4. セカンドオピニオンを受ける際の費用

相談料や手数料が発生する場合があるため、予算を考慮して計画を立てることが必要です。
 

まとめ

保険は、私たちの生活を支える重要な要素です。しかし、その選択が本当に正しいのかどうか、自分ひとりで判断するのは難しい場合があります。セカンドオピニオンを活用することで、専門家の異なる視点から自分の保険を見直し、必要な保障を見極めることができます。
 
保険の見直しは、ライフステージの変化に応じて定期的に行うべきプロセスです。信頼できる専門家に相談し、セカンドオピニオンを求めることで、より安心して生活するための保険選びができるでしょう。自分自身と家族を守るために、ぜひこの機会に保険の見直しを考えてみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:廣重啓二郎
佐賀FPオフィス 代表、ファイナンシャルプランナー、一般社団法人日本相続支援士会理事、佐賀県金融広報アドバイザー、DCアドバイザー

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