マイナ保険証は「一生」作らなくても大丈夫?「資格確認書」があれば問題ないの? マイナ保険証のメリットもあわせて解説
配信日: 2025.01.15
なんとなく焦る気持ちはあっても、「どう切り替えたらいいのか」「そもそもマイナ保険証に切り替える必要はあるのか」という疑問を持つ人もいるかもしれません。また、マイナ保険証を保有していない人には「資格確認書」が送られてきますが、これをマイナ保険証の代わりとして使い続けていくことはできるのでしょうか。
本記事では、マイナ保険証の申請方法や、資格確認書について解説していきます。
執筆者:渡辺あい(わたなべ あい)
ファイナンシャルプランナー2級
マイナ保険証とは
マイナ保険証とは、マイナンバーカードを健康保険証として使える仕組みのことです。「マイナ保険証」に切り替えることで、今後はマイナンバーカードを健康保険証として、病院や薬局で提示することになります。
受付では顔認証付きのカードリーダーを利用して本人確認ができるようになり、医療を受けるにあたって必要な過去の治療に関する情報の確認や治療の同意もスムーズに進めていくことができるようになるのです。
資格確認書とは
資格確認書は、マイナンバーカードを持っておらず、マイナ保険証で保険資格の確認ができない場合に発行されるものです。この資格確認書を使うことで、これまでと同様に保険診察を受けることができます。
この確認書を病院や薬局に提示すれば対応してもらえ、「保険証」と同様の負担額で保険診察を受けることができます。
マイナ保険証への切り替え
マイナンバーカードを健康保険証として利用するには、まず自身のマイナンバーカードを申請・作成しましょう。マイナンバーカードが作成できたら、「マイナポータル」にアクセスし、「健康保険証としての利用登録」のメニューから必要事項を入力します。
その後、マイナンバーカードをカードリーダーやスマートフォンで読み取り、顔認証か暗証番号で本人確認をおこないます。この登録が終われば、マイナ保険証の切り替えが完了です。
切り替え自体は自宅のパソコンやスマートフォンで簡単におこなうことができますが、保険組合によっては反映までに時間がかかることもあるので、医療機関の利用日に対して余裕を持って申請しておくと安心です。
マイナ保険証のメリットについて
マイナ保険証に切り替えることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。従来の健康保険証は、転職や引っ越しで住所が変更になった場合、新しい保険証を発行する必要がありました。しかしマイナ保険証の場合は、サイトから登録情報を更新するだけで、そのまま使うことができます。
また、病院や薬局で処方薬や検査結果を共有できるため、同じ検査を何度もおこなわなくてよくなったり、薬の飲み合わせによるトラブルを減らしたりすることが期待されているのです。
確定申告のときにはオンラインで確認・利用できるので、今までかかった医療明細を保管しておく必要もなくなり、医療費控除の手続きがとても楽になります。さらに高額療養費制度をすぐに利用できる場合があり、わざわざ申請をしなくても、窓口での支払い負担を軽くすることもできるようになります。
マイナ保険証は安心の医療提供につながる
マイナ保険証をまだ発行していない人には「資格確認書」が送られてきます。マイナ保険証の切り替えは面倒だと感じるかもしれませんが、自宅などで数分でおこなうことができます。
マイナ保険証に切り替えることで、今まで煩雑になっていた保険証の住所変更や、医療機関への連携がスムーズになるので、切り替えの面倒さよりも、その後のメリットのほうが大きいといえるでしょう。自身が安全で効率的な医療の提供を受けるためにも、早めにマイナ保険証への切り替えをおこなうことをおすすめします。
出典
厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用について
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級