マイナンバーカードがないので「マイナ保険証」を作る予定はありません。手元にある健康保険証でも診察は受けられますよね?

配信日: 2025.01.19 更新日: 2025.01.20

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マイナンバーカードがないので「マイナ保険証」を作る予定はありません。手元にある健康保険証でも診察は受けられますよね?
2024年12月2日以降、健康保険証の新規発行が停止されるなど、マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)を基本とする仕組みへの移行が進められています。
 
しかしマイナンバーカードを持っていないため、マイナ保険証を作る予定がないという方もいるでしょう。病気やけがの際に、現行の健康保険証で今まで通り診察は受けられるのでしょうか。
 
今回は、マイナ保険証を作らずに現行の健康保険証で診察を受けられるかについて調べてみました。マイナ保険証のメリットもご紹介しますので、利用を検討する際の参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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マイナ保険証がなくても現行の健康保険証で診察は受けられる?

マイナ保険証への切り替えが進められていて、2024年12月2日以降は健康保険証の新規発行が行われなくなりました。中には現行の健康保険証が使えなくなるのではと不安に感じる方もいるでしょう。厚生労働省によると、現在は導入移行期間で、有効な健康保険証・資格確認書・マイナ保険証のいずれも利用できるとのことです。
 
つまり手元に有効な健康保険証があれば、今まで通り診察を受けられます。新たに被保険者資格を取得する場合は、健康保険証の新規発行がないため、資格確認書が必要です。資格確認書は、マイナンバーカードを持っていない人や、持っていても保険証として利用していない人を対象に交付されます。
 
厚生労働省によると、2024年2月29日時点でマイナンバーカードを保有している人は国民全体の約73%であるとのことです。保有していても、2024年2月時点で健康保険証として利用している人は5%ほどでした。
 

手元にある健康保険証が使えるのは最長で2025年12月1日まで!

手元に健康保険証がある人は、今まで通り診察を受けられますが、有効期限がある点に注意が必要です。手元にある有効な健康保険証の有効期限は、最長で2025年12月1日までと定められています。
 
それよりも前に有効期限が切れる場合や、引っ越しや転職、退職などで保険者の異動があれば、その時点で使えなくなる点にも注意が必要です。それ以降の受診については、現行の健康保険証の有効期限内に資格確認書が順次交付されることになっています。
 

移行が進められているマイナ保険証のメリットとは?

マイナ保険証の利用には、以下のようなメリットがあります。
 

・薬の履歴データや特定健診結果に基づいた診断や処方が受けられる

データ提供に同意すると、過去に処方された薬や特定健康診査(特定健診)などの情報が医師・薬剤師にスムーズに共有されます。総合的な診断や重複投薬を避けた適切な処方などが受けられるほか、旅行先などでの突然の病気やけがで、かかりつけ医療機関以外に受診した場合も安心です。
 

・高額医療の限度額を超える支払いが手続きなしで免除される

突然の病気やけがで手術や入院が必要になると、高額な医療費が発生する場合があります。マイナ保険証を利用していれば、事前の申請や高額な立て替え払いをしなくても高額療養費制度が適用され、一定以上の支払いがその場で不要になります。
 
上記以外にも、マイナポータルで自分の医療情報の確認ができるメリットがあります。デジタル化による医療現場で働く人の負担軽減や、確定申告の医療費控除申請が簡単になるのもメリットです。
 

今はマイナ保険証への導入移行期間中! 現行の健康保険証でも診察は受けられるが有効期限に注意

現在はマイナ保険証の導入移行期間です。手元にある有効な健康保険証は、今まで通り使えますが、最長でも2025年12月1日までである点に注意が必要です。有効期限が切れる前に、被保険者情報などが記載されている資格確認書が交付され、マイナ保険証がない場合はこれを使って診察を受けられます。
 
マイナ保険証には「薬の履歴データや特定健診結果に基づいた診断や処方が受けられる」「高額医療の限度額を超える支払いが手続きなしで免除される」などさまざまなメリットがあります。国もマイナ保険証を基本とする仕組みに移行しているため、メリットを確認したうえで利用を検討してみるのもよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用について
厚生労働省 疑問も不安も解消! 医療機関や薬局でマイナンバーカードを健康保険証として使おう
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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